とりあえずブラジルに行ってみよう。 -4ページ目

とりあえずブラジルに行ってみよう。

ビザのこと、仕事のこと、子ども関連・・・ブラジル暮らしのためにやることなすことすべて、本人が忘れちゃう前に(笑)書いとこう。
*2011年3月よりとうとうブラジル生活始めました。一部をアメンバー限定記事としています、ご了承ください。

10日ほど前、
ちょっとした事件があった。

いや、我が家にとっては
かなりの大事件。

リフォーム作業のどさくさ&
我がの仕事の慌ただしさ
のちょっとした隙をつき、

ゆず
$とりあえずブラジルに行ってみよう。-ipodfile.jpg
が、脱走したのだ。


実は、ゆずの脱走は
今回が初めてじゃなく、
日本でも、ここブラジルでも
何度も起こっている。


でも、今回は
これまでのように
すぐには見つからなかった。


昼過ぎに
いないことに気づき
夕方、そして夜になっても
見つからなかった。


今回ばかりは、
家族みんなが、
永久にゆずを失ったと覚悟した。


ゆずがうちにきたのは、
Thiが3歳の時。
遠くのブリーダーさんのところまで
二人で新幹線で迎えに行った。

物心がつき始めていたThiにとって
この、「ゆずのお迎え」は
人生初期の記憶の一つで、
すごく良く覚えている。
それ以来、ゆずは自分の妹分。

今回の移住に当たっても
だから
ゆずが一緒にくるのは
ごくごく自然なことで
いろんな手続きや準備も
当たり前という感じだった。

ま、そんなわけで、ゆずは
うちの家族にとっては
たいへんユニークな存在なのだけど、
それとは別に、
「自分の飼っている生き物がいなくなる(死別、離別を問わず)」
という体験は、
実のところ私にとっては特に目新しいものじゃない。
小さい時からいろんな動物を飼ってて、
その動物たちが死んでも、いなくなっても
感じる悲しさは常にコントロール可能だったし、
自分の日常生活にその影響が出ることはなかった。
ペットロス、っていうのも、
かかる人の気持ちはよくわかるけど
自分がなるか、っていうと、
それはないっていう感じだった。

それが、今回。
ゆずがいなくなった、ってことを
時間の経過と共に実感するにつれ
言いようのない絶望感と
無力感、そして
恐ろしいほどのかなしさが
唐突に襲ってきたのだ。

頭の中で「悲しい」っていう以上の、
なんというか、
心臓が引きちぎれちゃうような感じ。

自分の感情も行動も
完全にコントロール不能。

何をしていても
涙が出て涙が出て
人とも会えないような状態になってしまった。

挙句の果て
ブラジルにこなければ良かったとまで
思考が進んでいく。

誰が驚いたって
自分が一番驚いた。
これって、
典型的なペットロス症候群だよね。

冷静に分析している自分と
症状に溺れている自分。

頭がどうにかなりそうだった。


人が正気なのか
あるいはそうでないのか
というのは、実はとてもあやふやで
至って普通の精神状態だと
(自分自身も周りも)信じて疑わない人が
ある時、ちょっとしたきっかけで
くるっと裏がえって
心のバランスが崩れていく。


私は自信家でもないし
根っからの脳天気でもない。
人並みの思考回路を持っているので
今回の移住についても
不安がたくさんあったし、今もある。
どうかすると
すこーん・・・と落っこちそうになるけど
蜘蛛の巣のような細い糸で織られた
ネットの糸一本一本を辿って歩いて
心の平衡を保ち、ここまで来た。

ゆずの存在も、
そんな細い蜘蛛の糸の一本だった。
確かに細い、けど、切れると
ネット全体のバランスが崩れちゃう。

あのままゆずがもし戻らなかったら・・・
って考えると、正直ぞっとする。
日々真剣勝負のここでの暮らしに
立ち向かってゆくための、
いわば、精神の均衡が
保てなかったかも・・・と思うのだ。
実際問題としては
犬が一匹いようがいまいが
特に変わりはないのだけれど。


当の困った放蕩娘は、というと。
一夜明けて次の日、
pedreiroに連れられて、朝帰り。
彼らが朝くる時の通り道で見つけたって。

限りなく奇跡に近い発見。



はからずも、この出来事で
「くるっと裏返りそうになった自分」
を知ってしまった。

そして、ここでの暮らしが
自分で思っている以上に
私の存在を試しているものだってことも。

細いネットの上を
糸を切らないように
バランス失わないように
朗らかに健康に進みたい。
家族みんなで。

とか、神妙におもっている。











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