時は矢の如く過ぎ、気がつけば前のブログ投稿から2年近い月日が流れ、そしていつの間にか次女は結婚しており、そして一瞬ヨソ見をしている隙に別居していた。こっちの方は一年と経たずにである。
やはり我が娘達はやることが早い!
話題は、やることが遅い僕のことである。
そんな、矢の如く過ぎてってしまってる時の中で、ウチにやって来るなり20年以上にも及んだマンギョンボンゴ号との蜜月をいとも容易く奪った挙句、絶えずオシリの下でキュッキュッと何やら小声のお喋りを続けているKDH200ハイエス号。
当初はその囁きに苦笑いで気付かぬフリを決め込んでいたものの、囁きはやがてゴーゴーキコキコと人目、いや人耳をはばかる程の悲鳴にまで育っており、さすがにもうこれ以上放っておくワケにはイカンね、とジャッキアップして点検の流れとなった。
浮かしたホイールを回してみると、案の定その回転は重くゴリゴリしている。
これはアカンね、と言うワケでそのままフロントホイールハブベアリングの交換である。
修理箇所のアタリは付いていたので、交換部品とハブナットを回す工具なんかは揃えておいた。
そう言う意味で、ネットの情報はとてつもなく有難い。
そしてそれが200系ハイエースと言う超絶メジャーな車種で有るが故、情報が沢山出て来てくれるのも大変助かる。
しかしながら、その情報の多くが当然ながらちゃんとした人達のちゃんとした作業の記録であって、そのどれもがとても丁寧なのである。
その記録を、僕のようにちゃんとしてない人が予めに見てしまうと、その丁寧さ煩雑さにやる前から気持ちが沈んでしまう。
「ネット見るんじゃなかった…」
などと後悔も起こるが、これから自分の辿ろうとしている道を開いた先人達の導きに、今さら耳を塞ぐ根性も無いので、結局は
「めんどくせー、あーメンドクセー。」
なんて呟きながら重い腰を上げるのである。
何と身勝手な話だろう。
つづく