この10月、清里へ行こうという事になった。

清里と言うと、手を繋いだ若い男の子とオンナノコがうろうろワラワラしている羨ましくも縁遠過ぎる世界が先行し、

「キヨサトのへんに走りに行く」

と誘われたとて、正直なところ気が向かなかったが、高校の時に北海道ツーリングで知り合った古い仲間が久しぶりに集まって来るので宴会目的の参加をすることにした。

しかし基本的に仕事が詰まっていて落ち着けない日々だったので、さほどそちら方面のテンションもあがらなかったのだが、出撃を控えた週なかに首謀者のメタルおじさんと電話で話したのが良くなかった。

「ハリちゃん、前ノリしない?」

メタルおじさんは電話の向こうでニヤリしながら僕に言った。

前ノリというのは、告知した日程より早く単独出発し、ミンナのための現地ロケハンするだけだったらまあ罪は無いのだが、その動きを参加予定者はもとより、関係のない仲間にまでブログや一斉メールなどで知らしめるので、マジメに仕事している遊び人間の心は撹乱し、破壊に至ることが多い。

当然、こんな事が出来るのは平日マジメに仕事しなくても良い者となるわけで(仕事しなよ)、いつも必ず決まって僕とメタルおじさんと言う面子になる。


と言うわけでまだ週半ばの昼ごろ出発。
下道をひた走り夕方名古屋に到着し、そのまま一時的参加人数を増やしてホルモンつついてから立ち飲み屋で作戦会議。

翌朝。

軽い二日酔いを引き摺って、我がマンギョンボンゴ号にメタルおじさんのハスクと荷物を積むのだが、この膨大な荷物のワケはまたいずれ。