とは言え、志津川の街など沿岸はまだ満足に暮らしていける状態では無く、避難所も見あたらない。
安喰さん案内の元、我々はここから数キロ山手の数箇所へと支援物資を運んだ。

トラックを乗りつけ、パワーゲートを引き出し荷物を広げようとしたが、満載されたトラックの中では欲しいものが直ぐには出てこない。荷物を整理した張本人である都合上、

失礼します。
ごめんなさい。
すみません。

などとと呟きながら提供物資であるスクーターの上を跨いで (普段自分のバイクでやっているからちょっと得意である) 物資を積み上げた荷室前方へ赴き、オーダーの入った品をほじくり出したり、
「こんなんありますけど~」
と営業してみたり、その様子はガレージセールのそれに近い。









そんなどたばたコメディーチックな時に、
「ありがとうございます」
と言われ素直に、
「喜ばれてるんだな、オレ、」
などと一瞬思っちゃったものの、良く考えたら渡している物資は大勢の方々の”思い”や”願い”なのであった。

しかししかし、
「ほんとうにありがとう」
と涙目で言われてしまうと、あらあら大変こちらまでジーンとしてしまうよ、僕はただ運んできただけのヒトなのに、こまりますよ、僕にそんな言葉をかけていただいては、僕はちょうしに乗ってしまいそうです。まるで僕がイイヒトみたいじゃ…あらそうですか?あらまあ…、そうですか。
などとココロの葛藤(自分以外はどうでも良い葛藤だが)がとても賑やかであったが、結果的に言うと感謝された事で逆に励まされこっちが存分にパワー貰ってしまった。

本当は、この空気を物資提供していただいた人達、義援金をいただいた人達、この活動に尽力して頂いている人達全員へ持って帰りたいのだけれど、所詮それは適わぬことと悟っていた僕は、一杯たくさん思う存分深呼吸して独り占めしたのであった。











AAライダーはスクーター乗っても絵になる?





次は仙台在住オフローダーチエちゃんをガイドに牡鹿半島だ。