朝、寝ている車の温度がぐぐっと上がり、カーテンの外が晴れているのだと知った。
夜はしっかり冷えて、朝、暑くなって目が覚める。
これが紀伊半島の正しいGWだったのだと思い出す。
ドアを開けて外の空気が入り込むと、ひんやりと頬をなでる空気のあまりの心地よさにまた寝てしまいそうになるが、これを全身に浴びたく思い、ガラにもなく眠さにダルい身を起こし外に出る。
既にもーりさんがごそごそとコーヒーを沸かしていて、僕は椅子にどっかり腰掛けて景色と空気を堪能していると、ひとみちゃんが起きてきておはよう、と言い、その向こうにIKEちゃんの姿が一時見えた気がしたが、直ぐになくなった。
残り火の薪ストーブの上には、もーりさんの入れたコーヒーが良い香りを発てているが、冷んやり乾いた河原の風が、その焦げ茶の芳香をいたずらに押しやったり引き寄せたりして遊んでいる。
いいなあ…
タメイキ交じりに思わずつぶやいてしまった。
IKEちゃんはというと、一旦起きてリヤゲートとスライドを開けてまた寝ている。
見るからに風が抜けて、最上の外寝だろう。

そんな春晴れの陽光の下、もーり夫妻は半島の南端へツーリング、僕とIKEちゃんは和田川へチュービングに出掛けた。
和田川は十年振りぐらいになるだろうか。
しかしその水質は以前来た時と変わっていないようで、水底までほの青く透ける清涼感がウレシ懐かしい。

水温は昨日の北山川と同じくらいか。
いいなあ…
綺麗やなあ…
タメイキまじりにつぶやく男が二人、涼青の川底にまあるい影を作りつつ、人跡の無い渓谷を流れた。



131回目のタメイキをつきかけたころ、前方に大岩が現れその先の景色が一段落ちている。

引っ掛かったり転がったり、バック転したりしてからその傍の大岩で昼飯。
水圧でぺったんこになったおにぎりを食べる。
缶コーヒーもべこべこだった。

瀬尻に岩が造ったトンネルがあったので、それをくぐって向こう側の地形を確認してから再スタート。

後半戦が思っていたよりも長く、水深の浅い箇所が多かったために疲労気味でゴール到着。

車を取りに行って来ると、半日めいっぱい掛けて下った区間は4キロにも満たない事が分かって愕然としてしまった。
当初はフルコース7キロ弱下ることを予定していたが、止めといてヨカッタ。
今回、水量の少ない落ち込みもひとつ迂回したし、オトナの判断が出来るようになった、と解釈するようにしよう。
着替えて車に乗り込み、断崖絶壁路を運転しながらも半分居眠りである。
キャンプサイトに戻ってみると、ツーリングから戻ってきたもーり夫妻が既にストーブに火を入れておいてくれた。
僕とIKEちゃん、メシをいただきビールを飲んで、ふと出てくるのはタメイキばかりなのでヒトミちゃんに笑われてしまった。
透きとおった和田川を思い出すとなぜだろうか、胸の奥からタメイキが出てきてしまう。
その夜も、この広い河原の小さな屋根の下で、四者銘々の満足を、天ぷら油灯明がふたつ、赤くやわらかく照らし出していた。

やっと「ライド&天麩羅」の続編動画アップしました。
この、シダに囲まれたゲキ下りを走った後も、数日間余韻のタメイキが出てたっけ…
夜はしっかり冷えて、朝、暑くなって目が覚める。
これが紀伊半島の正しいGWだったのだと思い出す。
ドアを開けて外の空気が入り込むと、ひんやりと頬をなでる空気のあまりの心地よさにまた寝てしまいそうになるが、これを全身に浴びたく思い、ガラにもなく眠さにダルい身を起こし外に出る。
既にもーりさんがごそごそとコーヒーを沸かしていて、僕は椅子にどっかり腰掛けて景色と空気を堪能していると、ひとみちゃんが起きてきておはよう、と言い、その向こうにIKEちゃんの姿が一時見えた気がしたが、直ぐになくなった。
残り火の薪ストーブの上には、もーりさんの入れたコーヒーが良い香りを発てているが、冷んやり乾いた河原の風が、その焦げ茶の芳香をいたずらに押しやったり引き寄せたりして遊んでいる。
いいなあ…
タメイキ交じりに思わずつぶやいてしまった。
IKEちゃんはというと、一旦起きてリヤゲートとスライドを開けてまた寝ている。
見るからに風が抜けて、最上の外寝だろう。

そんな春晴れの陽光の下、もーり夫妻は半島の南端へツーリング、僕とIKEちゃんは和田川へチュービングに出掛けた。
和田川は十年振りぐらいになるだろうか。
しかしその水質は以前来た時と変わっていないようで、水底までほの青く透ける清涼感がウレシ懐かしい。

水温は昨日の北山川と同じくらいか。
いいなあ…
綺麗やなあ…
タメイキまじりにつぶやく男が二人、涼青の川底にまあるい影を作りつつ、人跡の無い渓谷を流れた。



131回目のタメイキをつきかけたころ、前方に大岩が現れその先の景色が一段落ちている。

引っ掛かったり転がったり、バック転したりしてからその傍の大岩で昼飯。
水圧でぺったんこになったおにぎりを食べる。
缶コーヒーもべこべこだった。

瀬尻に岩が造ったトンネルがあったので、それをくぐって向こう側の地形を確認してから再スタート。

後半戦が思っていたよりも長く、水深の浅い箇所が多かったために疲労気味でゴール到着。

車を取りに行って来ると、半日めいっぱい掛けて下った区間は4キロにも満たない事が分かって愕然としてしまった。
当初はフルコース7キロ弱下ることを予定していたが、止めといてヨカッタ。
今回、水量の少ない落ち込みもひとつ迂回したし、オトナの判断が出来るようになった、と解釈するようにしよう。
着替えて車に乗り込み、断崖絶壁路を運転しながらも半分居眠りである。
キャンプサイトに戻ってみると、ツーリングから戻ってきたもーり夫妻が既にストーブに火を入れておいてくれた。
僕とIKEちゃん、メシをいただきビールを飲んで、ふと出てくるのはタメイキばかりなのでヒトミちゃんに笑われてしまった。
透きとおった和田川を思い出すとなぜだろうか、胸の奥からタメイキが出てきてしまう。
その夜も、この広い河原の小さな屋根の下で、四者銘々の満足を、天ぷら油灯明がふたつ、赤くやわらかく照らし出していた。

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この、シダに囲まれたゲキ下りを走った後も、数日間余韻のタメイキが出てたっけ…