車の修理をしていた。まん丸目玉のエブリイだ。
で、そのエブリイだが、ノーメンテで走っていた甲斐(?)あって、走行時の異音が素晴らしく、

「うおん、ごろごろ」

と唸りわめきながら前に進み、ブレーキを踏めば、

「ごりごり、ごきゅきゅ」

と悲鳴を上げ、各部それぞれが様々な場所で己の存在をアピールしている。
その他にも難点が多数あり、この際一気修理しようということになった。

自分で運転してみて何がどうなっているのかは大方想像出来たので、先に部品は揃えていた。 という訳でいきなりばらす。

先ずはハブベアリングの交換。ハブASSYがあまりに簡単に外れることに驚く。





異音のわりにベアリングのゴロゴロ感は少ない。
裏側には鉄粉が付着している。




ベアリングは叩いて外そうとしたが、マンギョンボンゴのミッションオーバーホールを思い出し、面倒くさがらずに、

”貰ったH鋼 + シゴトで作って捨てずに持っていたタワー + デリカの純正油圧ジャッキ + 有り合わせのパイプ及びスリーブ”

という、いつもの即席プレスで外し、また圧入する。






これで"ごろごろ君"は退治出来たので、次は”ごりごり君”をやっつけることにする。

思ったとおり鉄パッド。右が新品パッド。





鉄パッドに削られたブレーキディスクも痛んでおり(ベアリングに付着の鉄粉はディスクが削られた証である)、ダイヤルゲージが無いのでどうしようか一瞬迷ったが、旋盤(頂き物。三相200Vを単相モーターに換装)にくわえ、研削バイトを軽く当ててテキトーな振れ取りをし、一皮剥く。





珍しくすんなり進んだので、ばらし開始~組み込みテスト走行まで約二時間。
我がシゴト振りに大いに気を良くする。

次は苦手な板金塗装。
このエブリイ、駐車場から輪留めを乗り越え、隣家に突っ込んだ戦歴を持つ。




凹んだフロント廻りを先ずケミカルプーラーで引っ張るが、殆ど効果ナシ。
引っ張り所や引っ張り方にコツが有りそうだが、性格上この時点でイラッと来て穴を開けて直接引っ張ることにした。




あまり効果の見えぬまま穴の数だけが増えて行くので、見切りをつけてパテを盛る。




パテ盛る、磨ぐ、盛る、磨ぐの繰り返しだが、このあたりは進捗感があって楽しく、ついつい夜中まで作業してしまう。




それにも飽きてきたところでプラサフを吹く。





単色になったお陰で、左右ワイパーの間に今まで気付かなかった大きな歪が判明したが、いまさら面倒なのでそのまま上塗りし、車全体をコンパウンドで磨いてワックス掛けした。

その他、錆びたワイパーをブラスト処理後(ちょっと前に立派なキャビネットセットをもらっちゃったんだ)再塗装したり、オイル交換、車内清掃、カーステ取り付け等々、各所をリフレッシュ。


そして納車。




人のものでも手を入れてやると、なんとも愛おしい。

このエブリイ、可愛いから治療代は50円にしとこうかね。