再び遠征であった。

夏と言う季節は、かくも忙しく落ち着かない季節であったのか、
例年の夏を思い出そうとも、経年劣化とアルコール腐食によって侵されたノーミソからは、

暑い
青い
クサイ

それが夏だとの答えしか帰ってこなかった。


それでも懲りずにまた、夏の続きに触れる旅に出た。


日中は暑いので夜中に移動。陽が昇ってくる頃に寝る。
ぐっすり寝たいので木の下で寝る。木の精がやさしく取り囲み、寝過ぎる。






海岸線の道が好きだ。絶えず日本海を見ながら能登半島へ向かう。





メタルおじさんと合流し、夕暮れの海へ。






陽が沈み、酒が有り肴があり友が居て、空には星が降った。




天に見入り、そして眠りの囁きが星の雨に勝った。






朝、湧き上がる陽光に負けた眠りの精は去り、





代わりに酒精が訪れる。





陽光は手加減という愛想を知らず、堪らず海へ逃げてみる。






海の中は陸に増して光と影の世界。
なるほど、陸上では愛想のない陽光のおしゃべりが聞こえた。




更なる陰陽を求め、蒼の宮殿へ。