特にスタートの作戦はなかったので
「僕、いつものレイトスタートでいいです、飛び石が怖いですから。」
と言ったらM氏は、
「そんなんアカン!最初で一歩前に出たら皆引いてくれるから、まずロケットダッシュするんや!!」
とまた優しいアドバイスを貰ったので、言われたようにしたら、本当に言われたように周りのライダーが引いていったのは良かったけれど、RMXのサスはガレ混じりの林道で僕のヘタ乗り&体重ではあまり良い仕事をしてくれず、思うようなスピードが出せない。

しかし人より前に出てしまった都合上いまさらゆっくり走るわけにも行かず、一時間ほど半ベソで恐怖と戦いながら必死にハンドルを押さえつけていたら、この手のバイクの乗り方を思い出したのか、山の中だけはなんとか走れるようになってきた。

同じようなペースで走ってる面子も大体決まってきて、中1のクラスメート君(#39)やこの前山で遊んでもらったあひるさん(#35)と良く出会った。

いつも乗っているゴコイチXLR号の車重と地上高では引っかかりそうな轍や根っこもグイグイ進むし、急な下り、ガレ沢の中も車重が軽いので上腕に負担がないし(腕立て伏せが苦手)、2ストって思っていたよりなかなかいいヤツだったようだ。

そういえばパンゲアで乗り方を変えてからレース中の足腰への負担が凄く少なくなった気もする。

しかし程なくして、各所で軽減された体の負担はある一箇所に集中していた事が分かった。
文字通り、股間の”しわが集まっている”あたりにしわ寄せが来てしまったようで、僕のヘタクソ乗りで重要な、
”バランスを無視してバイクだけ勝手にどんどん行け走法”
の時には、痛くて思わず声が出てしまう程である。

しかしレースはまだあと2時間以上ある。
残された”まだ痛んでいない綺麗なしわ”を温存すべく、コーナーでもないのにお尻をシートから右へ左へはみ出させて走ってみたが効は無く、すべ無く耐え忍ぶのみの辛い状況であったが、やっぱりぐいぐいと走ってくれるRMX号はとても楽しく、だけどお尻はとっても痛い。
「たのしいたい、たのしいたい、たのしいたい」
と念仏を唱えながら走っていたら黒土ヒルクライムでエンストし、切り株に膝をぶつけた。

僕の膝パッドは走っていると何故だかどんどん下がっていってしまうので、走りながら時々ずりあげる必要があるのを忘れていて露出していた膝をモロにぶつけてしまった。
「いたいいたい、たのしいたい、いたいいたい、いたいといーたい」

下らない事を言っているうちに気が付けば出会うライダーの数が減っていた。

まだつづく。


スタートして暫く行った所にあるヒルクライム。難しいエスケープあり。
広い視野を壁がさえぎっているように見え、視覚的にやられてしまう。
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順番待ち若しくは心の準備をする人たち。



ヒルクライムでアルミハンドルを折ったセロー。



ステア



沼。 この#10さんには黒土ヒルクライムで登れずにドロをいっぱい掛けてしまった。ごめんなさい。


失敗マイスターのM氏が僕のちっちゃなデジカメで撮ってくれた画像集です。
宜しければどうぞ。