全日本クロスカントリー選手権(JNCC)、パンゲア淡路である。
最近レースやフリーライドにときめかない僕が、何でそんな仰々しい大会にエントリーしたのかを今更ながら思い出してみると、
時は1月場所は大阪京橋の、両肩をカウンターと同じ向きに並べる事すら適わぬほどの狭い居酒屋で、各々三杯目のキリンラガーを飲んでいるあたりで、
「僕もう淡路島のレースエントリーしたよ。ちょめさんもうエントリした~?」
と、JNCCのようなコンペのイメージとは程遠い、常に宴会歓談焚き火イメージな”しっぽの旦那”がそんな事を口走った事に起因する。
常に宴会歓談カラオケイメージの僕はおおいに驚き、ジョッキは傾いたまま止まってしまったのである。
それに続いたのが
「淡路ね~、私も走るんだぁ!
」
とおまけっこちゃん改め、”勇敢マダム”のN子おねータマの衝撃の一言。そしてさらに高校時代、三年間同じクラスで同じ部活、同じ釜のメシを食った数知れず、同じ屋根の下で寝た数限りない”ちょめさん”。
猛々しさと言う言葉が日本で17番目に似合わないこの男の返答に、僕の傾いたジョッキは若干のリバースを伴いながら図らずも垂直に戻ったのであった。
「(エントリー)しましたよ~!今回すごく台数多いみたいなんで、急がないと制限されちゃうかもしれないですよね!(その口調極めてサラリと、いたって普通に)」
という経緯で僕は帰宅と同時にPCを立ち上げ、
「北の町から南の町まで~♪…」
と鼻で歌いながら一握のタメライも無くジャパネットに電話を掛ける主婦のように、パンゲアをひとつ注文してしまったのである。
と、そんな世迷い事も記憶の片隅に追いやられ、つつがない日常を送っていた僕や周囲が、3月に入った頃からまたパンゲア淡路の話で盛り上がり、大会一週前にそのそとフリーライドに出掛けたのは先のブログの通りである。
さて大会前日。
空は晴れ、気温湿度は日なたで椅子に腰掛けアロハをひらひらさせながらビールを飲んでいるのに申し分ないコンディション。
バカンスである。
ばかんすである。

しかしこの果てしなく心地よい天気は途方も無いダウンヒルに入りつつあるようで、見渡す限りのコースがどんな泥濘無間地獄になって行くのか想像できない。
迫り来る不安を洗い流すようにクーラーボックスのビールが消費されて行く中で、この激しいレースの出場車両に自分がゴコイチ号を選択した理由を思い出してみたが、その記憶はついに甦る事無くして今現在に至っている。
つづく
最近レースやフリーライドにときめかない僕が、何でそんな仰々しい大会にエントリーしたのかを今更ながら思い出してみると、
時は1月場所は大阪京橋の、両肩をカウンターと同じ向きに並べる事すら適わぬほどの狭い居酒屋で、各々三杯目のキリンラガーを飲んでいるあたりで、
「僕もう淡路島のレースエントリーしたよ。ちょめさんもうエントリした~?」
と、JNCCのようなコンペのイメージとは程遠い、常に宴会歓談焚き火イメージな”しっぽの旦那”がそんな事を口走った事に起因する。
常に宴会歓談カラオケイメージの僕はおおいに驚き、ジョッキは傾いたまま止まってしまったのである。
それに続いたのが
「淡路ね~、私も走るんだぁ!
」とおまけっこちゃん改め、”勇敢マダム”のN子おねータマの衝撃の一言。そしてさらに高校時代、三年間同じクラスで同じ部活、同じ釜のメシを食った数知れず、同じ屋根の下で寝た数限りない”ちょめさん”。
猛々しさと言う言葉が日本で17番目に似合わないこの男の返答に、僕の傾いたジョッキは若干のリバースを伴いながら図らずも垂直に戻ったのであった。
「(エントリー)しましたよ~!今回すごく台数多いみたいなんで、急がないと制限されちゃうかもしれないですよね!(その口調極めてサラリと、いたって普通に)」
という経緯で僕は帰宅と同時にPCを立ち上げ、
「北の町から南の町まで~♪…」
と鼻で歌いながら一握のタメライも無くジャパネットに電話を掛ける主婦のように、パンゲアをひとつ注文してしまったのである。
と、そんな世迷い事も記憶の片隅に追いやられ、つつがない日常を送っていた僕や周囲が、3月に入った頃からまたパンゲア淡路の話で盛り上がり、大会一週前にそのそとフリーライドに出掛けたのは先のブログの通りである。
さて大会前日。
空は晴れ、気温湿度は日なたで椅子に腰掛けアロハをひらひらさせながらビールを飲んでいるのに申し分ないコンディション。
バカンスである。
ばかんすである。

しかしこの果てしなく心地よい天気は途方も無いダウンヒルに入りつつあるようで、見渡す限りのコースがどんな泥濘無間地獄になって行くのか想像できない。
迫り来る不安を洗い流すようにクーラーボックスのビールが消費されて行く中で、この激しいレースの出場車両に自分がゴコイチ号を選択した理由を思い出してみたが、その記憶はついに甦る事無くして今現在に至っている。
つづく