夜10時45分、

看護師さんから、

電話がありました。


意識レベルが低下すると、

筋肉が弛緩し、舌根が後方(背側)に落ち込むことがあるそうです。

これを、舌根沈下というそうです。

このような状態になると、空気を吸うことが困難になります。

そこで、

気道を確保するため、

管を鼻に通しました。

朝来られた時にびっくりするかもしれません。

お伝えしておきます。

とのことでした。

弟家族が来てくれました。

母が心待ちにしていた再会です。

「来たよ」というとうなずいて、

分かったようでした。


血圧が、大分上がったため、

血圧を下げる薬を使ったとのこと。


先生から、

ナースステーションでお話したいと、

呼ばれました。


まず、

脾臓(ひぞう)が、肥大していると説明がありました。

通常肋骨の後ろにかくれているはずが、

指2本分、4本分、6本分と、

急速に膨れてきている。

白血病細胞が、そこに集まってきているのではということでした。


また、

この状態は、末期です。

1~2週間、長くもっても8月一杯。

場合によっては、2、3日ということもあるかもしれません。

と言われました。


夜、

悪いながらも、

安定しているということで、

一旦家に戻りました。

仕事の関係で、

どうしても病室に行けず。


ことあるごとに、

何度も電話したのですが、

まったく繋がらずでした。


入院依頼、

母の声を聞かなかったのは、

初めてです。


寝ている時間が増えています。