健康と人生の処方箋 ~10浪から医師になった私の視点~

健康と人生の処方箋 ~10浪から医師になった私の視点~

人生の後半戦は再デビューできる。健康はそのための技術。
総合内科専門医。糖尿病を中心に生活習慣病の改善と“人生の再設計”を専門とします。年齢を重ねても“明日は変えられる”という視点で発信します。

「特別に食べすぎているわけではないんです」

血糖値が高い方から、よく聞く言葉です。

 

確かに話を聞いてみると、

量としてはそれほど多くない。

甘いものも控えている。

それでも数値が思うように下がらない――

そんなケースは珍しくありません。

 

ここで知っておいてほしいのは、

血糖値は 食べた量だけで決まるものではない ということです。

 

血糖値に大きく影響するのは、

「どれだけ食べたか」だけでなく、

「何を食べたか」「どう食べたか」「いつ食べたか」 です。

 

たとえば、

・早食い

・炭水化物中心の食事

・夕食に一日の食事量が集中している

・食後すぐに座りっぱなし

 

これらは多くの方が「普通」と感じている習慣ですが、

血糖値の面では上がりやすい条件がそろっています。

 

特に早食いは要注意です。

短時間で食べると、血糖は一気に上昇しやすくなります。

また、ごはんやパン、麺類などから先に食べると、

血糖の上がり方はさらに急になります。

 

一方で、

野菜やたんぱく質を先に食べる。

食事の時間を少し長めに取る。

それだけでも血糖の上がり方は変わってきます。

 

もう一つ大切なのが、食事の時間帯です。

夜遅い食事は、血糖が下がりにくく、

翌朝の数値にまで影響を残すことがあります。

 

完璧な食事内容を目指す必要はありません。

「普通」を少し見直すだけで、体はきちんと反応します。

 

血糖管理は、

無理な制限を続けることではなく、

続けられる形に整えていくことが何より大切です。