手元の時計で、時刻は午後5時30分。
日の光の色が、若干変わって来ました。

「これは、展望台から夕陽が見られるに違いない。」
そう思った僕は、走って展望台へと向かいました。
しかし、上るやいなや上空には3羽の鳶(?)が飛んでいて、獲物を狙っていました。
静まり返る羽豆岬に、鳶の鳴き声が響き渡っています。
僕は思いました。
「鳶は僕を狙っているのではないか?」と。
展望台まで走ってきたせいで心拍数が上がっていて、
冷静さを欠いている僕は、急いで下まで下りました…。
時刻は午後6時。
確実に、日の色が変わりつつありました。

「羽豆岬の夕焼けは 涙が出るくらい
嫌なことは全て忘れ 美しく沈む」
もう、帰りのバスが出発する時間です。
なので、バス停へと歩きかけましたが、
振り返って、最後に一枚。

「羽豆岬の夕焼けは やさしい背中さ
どんな今日も リセットするような 水平線 港に帰る船」
羽豆岬を好きになってから、
絶対に観たかった、この夕焼け。
写真では伝えることが出来ませんが、
信じられないくらいに、大きな夕陽、鮮やかな夕焼けでした。
この時はそれらに圧倒されていて、
涙目にすらなりませんでしたが、
今こうして振り返ってみると…、涙が出てきます。
この気持ちを、あの方にお伝えしたいです…。
この夕焼けを見たいと思うようになったのは…。
「羽豆岬の思い出は 瞼閉じる度
私たちの胸の奥に 鮮やかに浮かぶ
羽豆岬の思い出は 青春そのもの
遠い夢を ここから見ていた
港を出る 勇気の船たちよ」
赤ずきんのダイクマ

