”外タレ”なんて言葉があった80年代、お小遣いが貯まると、Wham!のレコードを買い求めるべく自転車を走らせていたっけ。
深夜に放送されていたMTVをこっそり見ながら、あー、英語ができるということはこの人達と話が出来ちゃうのかとニヤニヤしながら、デタラメ英語だったけど真似して発音してた。今でいうところのシャドウトレーニングだ。
ライブエイドなるチャリティーイベントをそれはそれは夢中になって見ていて、その中でとても印象深かったのが、Geroge MichealとElton Johnの “Don’t let the Sun go down on me”。
何が忘れられないって、George Michealのスリムのジーンズ姿、それは主にプリッとしたお尻、多分そこに何か魅力を感じていたのだと思う。それは今で言えば、”あら、彼ゲイね、きっと(笑”ということなのだけれど、当時の私にはまだ知りえない世界のことだった。
Wham!の時のアイドルっぽい表情ではなくて、歌声に心が響いていて、それから、なんだかとても痛いくらい一生懸命な姿を感じていて。
でも、それ以降、Wham!以外の音楽にも触れるようになっていって、アイドルではない人達の音楽を聴くことのほうがかっこいいと変に振る舞うようになって、ジョージマイケルもいろんな意味で落ちていって、次第にWham!がテレビや雑誌からいなくなってしまって。
Wham!を懐かしむくらいの時間が流れ、ジョージマイケルもどうやら復活できたらしいといった頃、Queenとの”Somebody to love”を観た。痺れすぎた。
Queenももちろんかっこよすぎたけれど、ジョージマイケルの歌声もとっても素敵で、こんなに多くのひとがあなたに感動しているんだよ、わかってる?と言いたくなった。
あれからまた長い時間が過ぎてふと思う。ジョージマイケルはそんな誰かを見つけられたのかな?
再度また、落ちていったと何かで聞いたきり、今ジョージマイケルは何をしているのかさっぱり分からない。夜中のテレビにワクワクしていた少女はすでに一人で飛行機にも乗れるようになって、英語だって話せるようになってるのだから、もしかしたらジョージマイケルに会いに行けたりするのかもって思う。どこにいるんだろう。何をしているんだろうか、ジョージマイケル。ちょっとや、そっとじゃ驚かない肝っ魂も私には備わっているよ。
私はあなたがずっと好きだったよ。あなたが、”find me, anybody to love”って歌うたびに私は拙い英語で”I do!” だなんて歌っていたんだよって、言いたいななんて結構本気で思ったりもする。 (そしてちょっとだけこのジョージマイケルは、五木ひろしっぽいのよね。。。)
