沢木耕太郎の本が好きでけっこう読んでいる。
初めて読んだのは『深夜特急』だ。
これは人に薦められて読んだのだけど、それ以降沢木耕太郎のファンに
なったのである。

ということでこの『危機の宰相』は単行本化してから少したってるの
だけど、書店でたまたま文庫本がラスト一冊という状態で置いてたの
で購入した。

最初沢木耕太郎にしてはとっつきにくい感じがしたが、読み進んでい
くとここに登場する池田勇人、下村治、田村敏雄の三人の生き方にす
ごく魅かれていく。
特に個人的には田村敏雄に興味をもった。理想主義で熱いひとだが、
それ故に・・・的な部分は政治の世界には向かなかったのか。

これを読んでますます今の宰相である麻生太郎首相の底の浅さを思わ
ずにいられない。人間的に魅力のある部分もあるのだろうが、首相に
なってはいけないひとだわね。
ちゅーかここ最近の宰相の軽さはなんなんだろう。\(*`∧´)/


今の時代に読むのにぴったりのような気がする本でした。


危機の宰相 (文春文庫)/沢木 耕太郎

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