こんにちは。
お元気さんで!(^O^)
先日、市場視察のためとある百貨店に行き、その足で催事場のお中元ギフトセンターを見てきました。
が・・・・・・・
やはり、今、百貨店が斜陽産業になっている様子が、このようなお中元売り場でも表れているような感じがしました。
これ、アイスクリームのギフト展示です。
“整然" と並べてあります。 ただ “整然" と。
次、
これは、ハムの展示ですね。
先ほどのアイスクリームのと比べると、若干にぎやかですかね。
でも、、、、どうでしょう。
「美味新鮮」・・・・。
かっこのいいコピーかもしれません、というか、多分、これを考えた担当者は 「どうだ! 良いコピーだろ!」 と思ったのではないかとは思います。
でも、どうです?
何か、あなたの “直感" に
ダイレクトに届きますか?
あなたの購買意欲をそそる
言葉になっているでしょうか?
おそらくは、
なっていない!!
それよりは、こちらの方が、まだ購買意欲をそそりました。
某メーカーの洗剤ギフトの展示ですが、この中の、
これ
「毎日使うものだから、
贈り物に喜ばれます。」
とか、
これ。
「もらった人にも好評です」
消費者が、「贈ったらどうなるか」 の
イメージの答えが提示されています。
これは、確かに売り場作りとして秀逸だと思いました。
が、このギフトセンターでこういった売り場になっていたのはここのみ。
あとは、全部、
ハムコーナーのように、自己満足のキャッチや
イメージだけの、 “さっぱり伝わらない" 売り場
や
アイスクリームコーナーのように、
ただただ商品を並べているだけで、“何の訴求も無い" 売り場
ばかりでした。
「百貨店だから、うちののれんで
放っておいてもギフトは売れる」
という時代はとうに終わっています。
消費者に訴えかける姿勢が全然感じられませんでした。
もう何十年となるでしょうか、毎年のように前年対比実績を割る状態に歯止めのかからない百貨店業界の現状を表している売り場の姿でした。
これに対し、既に2008年に百貨店業界を抜いてしまった通販業界。
試しに、その代表格である楽天市場のお中元特集でトップページを見てみると、
やはり、使っている “言葉" が違っていました。
「差をつけるギフト」
消費者にとっては、本音を突かれた、グッとくるコピーではないでしょうか。
「美味新鮮」 とどちらが心にダイレクトに来ますか?
さらに、このトップページに表示されていたとある焼酎メーカーのサイトを見てみると、
先ほどの楽天のお中元特集のトップページよりも、もっと “届く" コピーが並んでいます。
「贈ったら本当に喜ばれる」
「審査員が唸った 豪華鑑評会受賞セット」
「大人気! 違いがわかる、
飲み比べシリーズ」
どれも購買意欲をそそられませんか?
片や、ただ商品を並べただけ、または、“伝わらない"コピーのかかった売り場。
片や、 “売れる言葉" 満載のバーチャル売り場。
このマーケティング実践の差!
斜陽産業となった百貨店業界と、それまで王様のように君臨していたその百貨店業界をすでに抜き去ってしまって数年経った通販業界の、その差をこういう場面でまざまざと痛感しました。
正直、個人的には百貨店は好きなんですが、現実問題、こういう事です。
そして、この記事をご覧のあなたは、この “差" を他山の石のように見ていただいて、
言葉やイメージでの工夫がいかに大事で、
そこでいかに知恵を絞る事が効果的か
を実感していただければ、と思います。
以上、百貨店のお中元売り場の視察を通して感じた雑感でした。
ということで、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!