おはようございます。
お元気さんで! (^O^)
先日の記事で 「人が本能的に起こす行動にフォーカスし、それに分析を加えて生み出されたマーケティングが進化している」 というお話をさせていただきました。
(関連記事は→ こちら )
そして、この本が大いに役に立つというお話もさせていただきました。
- 「習慣で買う」のつくり方/海と月社
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
タイトルそのままの内容ですが、
「習慣付けて、買ってもらいましょう」
という内容の本です。
この中の内容で、簡単にさっとしか書いてありませんでしたが、実に得心のいく事例があったのでご紹介します。
マイクロソフト社が出している 「ウィンドウズ」 は、現在も世界で10億台ともいわれるパソコンの中で起動されていますし、その 「ウインドウズ」 をOSとしていなくても 「ワード」・「エクセル」・「パワーポイント」 などは世界の多くの人たちが愛用しているソフトです。
それぐらい、マイクロソフト社のソフトは “スタンダード中のスタンダード" になっています。
でも、実際には 「何だよー、ワードのこの機能、使いにくいよなー!!」 とか 「エクセルではこれができないんだよなぁー。そこが不便なところなんだよなぁー・・・」 など、同社のソフトに不満を上げる声もよく耳にします。
でも、人は同社のソフトを使い続けていますよね。
なぜ?
それは、
マイクロソフト社のソフトを使う事が
習慣になっているから
です。
では、なぜ “習慣化" されたのか?
世のオフィスにPCが大きく普及する1990年代、多くのPC開発者は開発する製品の進化ばかりに気を取られていました。
ところがそんな時にビル・ゲイツが考えていた事は、
「いかに手軽に使えるソフトを
開発するか」
でした。
そして、
「自宅のPCで使うソフトが、
そのまま仕事場でも
使えるようになれば」
と考えたのです。
この切り口から自社のソフトをスタンダードにするという戦略に固執した結果、同社のソフトは多くの人の “PCで使う上での習慣" になりました。
そう、“手軽さ" を追求し、それゆえの使いやすさを訴求し、そして多くの人に “まずは" 使ってもらい、やがて “習慣化" させていった、という戦略で勝ち上がったのです。
この事例で、 「あー、確かにそうだわー・・・」 と実感された方も多いのではないでしょうか。
だって、ご自身が使っているソフトそうだから。
だって、あなたは、今使っている 「ワード」 を他のワープロソフトに替えようと意識された事ってありますか?
それを使う事が “習慣化" されており、それを替えてやろうなんて思いもよらなかったし、今さらそんな事するのもめんどくさいっていうのが、あなたの本音ではないでしょうか。
仮に「あった」としても、それはしばしばそう思っておられますか?と訊かれると、それはおそらく 「No」 だと思います。
“習慣化"されるっていうのはこういう事なんですね。
こうして、マイクロソフト社は消費者を “習慣づけて" 商売を成功させてきました。
ここまではマイクロソフト社の壮大なお話でしたが、この事例から得られた要素を引っぱり出し、この戦略の “プチ版" をあなたの会社・お店がおやりになられたらいい、という事です。
例えば、これからあなたが作る広告の制作目的を
「製品・サービスを根付かせる」
に絞り込んだりすると、その作り方も変わってきます。
また、
●接触回数を増やしたりする方法を
再検討する。
●クライアントが頼みやすい態勢を
組み直す。
●クライアントの主流商品の受注に
集中的に力を入れる。
などの方法も検討材料になってくるかと思います。
「いつもの “アレ"、また頼んでおくよ」
と言われれば “習慣化" の第一歩は成功です。
一度、こちらの方向でも、あなたの製品・サービスの販促をお考えになってはいかがでしょうか。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!