おはようございます。
お元気さんです!
昨日配信のニュースに、
「吉野家値下げ、牛丼280円に
米牛肉の輸入緩和で」
というのがありました。
そして、今日朝からのテレビでも大きく取り上げられていましたが、そこで流されていた吉野家の役員さんの会見が気になりました。
お客さんから求められている価値は
“価格"
と言った内容。
正直、首を傾げました。
これで勝算はあるんだろうか? と。
ご存知のように、マクドナルトが 「安さ」 を追求するあまり、同社の存在価値がその切り口に偏って、客単価を引き上げようとした時点から業績が急に悪化して、今相当な苦戦を強いられています。
価格競争に走ったゆえに陥った混迷の恐怖をまざまざと感じさせる話です。
先ほどの吉野家経営陣の 「お客さんから求められている価値は“価格"」 と言ってのけた発想は、今のマクドナルドが迷い込んだ迷路と同じ入口に立っているのではないかと感じてしまいます。
片や、同じ牛丼の土俵に立つすき家。
ここも、キャンペーン価格で1杯¥280の牛丼を出していますが、ここは価格競争で勝ってきたの? というと、決してそうとも言えないのです。
まずは両社のCMを見比べてみてください。
吉野家から。
そして、すき家。
いかがですぅ?
これは多くのマーケッターの方々がご指摘の通りなんですが、吉野家の想定ターゲットが 「若い男性」 もしくは 「働き盛りの男性」、とにかく 「元気な男性」 でずっと通してきました。
“通してきた" というよりは、ひょっとしてそれがずっと常識化しており、別に見直しもかけなかったのかもしれません。
でも、すき家はその常識に囚われず、 「ファミリー」 あるいは 「女性」 という層に着目したのです。
女性が好みそうなメニューも採り入れ、これまで牛丼店の常識だったカウンターのみの造りをテーブル席を充実させたものにしたり、いろんな面で新しいターゲットに好まれるように要件を掘り起こしていったのです。
考えてみればふつうの話で、独身男性が一人で来店するよりも、3~4人のファミリーが来店する方が一組あたりの客単価は上がりますもんね。
そして、先ほどのCMを見ても、
すき家の方が
“お客さんがし得る「体験」" に
より強くヒットする内容になっています。
吉野家の 「焼き鳥つくね丼」 のCMに至っては、
「どうだい。こんなの作ったんだぜ。
すごいだろー!」
という雰囲気の、半ば“自己満足" 的なテイストも感じなくもないです。
対して、すき家の方は2本とも、見る人自身の中に
「あー、こういうシーン、
あるかもねー。。。」
と思わせる部分が大きいです。
とにかく、
どちらがお客さんの事をよく観察・分析しているか、
というと、答えは 「業績」 という形で歴然と出ていますよね。
すき家はこの “視点" を変えない限りは、今後も消費者にヒットする戦略をどんどん打ち出せそうですし、逆に、吉野家はあの “視点" を変えなくては今後も苦戦していくのではないでしょうか。
そして、これらの話は、決して牛丼界の話にとどまらず、我々も含めたいろんな業種にそのまま当てはまる話だという事ですよね。
「安売り」 を模索するよりも、お客さんをよくよく分析し、 「お客さんが体験し得る“ストーリー"」 を描いてあげ、また、それを見せてあげることが、本当に肝要かと思います。
このようにして、あなたの会社・お店がお客さんから強い支持を受けるようになる事を心より祈っております。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!
![$赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの 「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」](https://stat.ameba.jp/user_images/20130313/10/thanks-express-au/ca/83/j/o0360052712455365937.jpg?caw=800)
ただただ“安い"だけをウリにしていては限界が来る。
お元気さんです!
昨日配信のニュースに、
「吉野家値下げ、牛丼280円に
米牛肉の輸入緩和で」
というのがありました。
そして、今日朝からのテレビでも大きく取り上げられていましたが、そこで流されていた吉野家の役員さんの会見が気になりました。
お客さんから求められている価値は
“価格"
と言った内容。
正直、首を傾げました。
これで勝算はあるんだろうか? と。
ご存知のように、マクドナルトが 「安さ」 を追求するあまり、同社の存在価値がその切り口に偏って、客単価を引き上げようとした時点から業績が急に悪化して、今相当な苦戦を強いられています。
価格競争に走ったゆえに陥った混迷の恐怖をまざまざと感じさせる話です。
先ほどの吉野家経営陣の 「お客さんから求められている価値は“価格"」 と言ってのけた発想は、今のマクドナルドが迷い込んだ迷路と同じ入口に立っているのではないかと感じてしまいます。
片や、同じ牛丼の土俵に立つすき家。
ここも、キャンペーン価格で1杯¥280の牛丼を出していますが、ここは価格競争で勝ってきたの? というと、決してそうとも言えないのです。
まずは両社のCMを見比べてみてください。
吉野家から。
そして、すき家。
いかがですぅ?
これは多くのマーケッターの方々がご指摘の通りなんですが、吉野家の想定ターゲットが 「若い男性」 もしくは 「働き盛りの男性」、とにかく 「元気な男性」 でずっと通してきました。
“通してきた" というよりは、ひょっとしてそれがずっと常識化しており、別に見直しもかけなかったのかもしれません。
でも、すき家はその常識に囚われず、 「ファミリー」 あるいは 「女性」 という層に着目したのです。
女性が好みそうなメニューも採り入れ、これまで牛丼店の常識だったカウンターのみの造りをテーブル席を充実させたものにしたり、いろんな面で新しいターゲットに好まれるように要件を掘り起こしていったのです。
考えてみればふつうの話で、独身男性が一人で来店するよりも、3~4人のファミリーが来店する方が一組あたりの客単価は上がりますもんね。
そして、先ほどのCMを見ても、
すき家の方が
“お客さんがし得る「体験」" に
より強くヒットする内容になっています。
吉野家の 「焼き鳥つくね丼」 のCMに至っては、
「どうだい。こんなの作ったんだぜ。
すごいだろー!」
という雰囲気の、半ば“自己満足" 的なテイストも感じなくもないです。
対して、すき家の方は2本とも、見る人自身の中に
「あー、こういうシーン、
あるかもねー。。。」
と思わせる部分が大きいです。
とにかく、
どちらがお客さんの事をよく観察・分析しているか、
というと、答えは 「業績」 という形で歴然と出ていますよね。
すき家はこの “視点" を変えない限りは、今後も消費者にヒットする戦略をどんどん打ち出せそうですし、逆に、吉野家はあの “視点" を変えなくては今後も苦戦していくのではないでしょうか。
そして、これらの話は、決して牛丼界の話にとどまらず、我々も含めたいろんな業種にそのまま当てはまる話だという事ですよね。
「安売り」 を模索するよりも、お客さんをよくよく分析し、 「お客さんが体験し得る“ストーリー"」 を描いてあげ、また、それを見せてあげることが、本当に肝要かと思います。
このようにして、あなたの会社・お店がお客さんから強い支持を受けるようになる事を心より祈っております。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!
![$赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの 「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」](https://stat.ameba.jp/user_images/20130313/10/thanks-express-au/ca/83/j/o0360052712455365937.jpg?caw=800)
ただただ“安い"だけをウリにしていては限界が来る。