おはようございます。

お元気様です。



ひと月ほど前ですが、日経MJの1面記事にこんなのがありました。




赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの  「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」



「既存店 不振続く」

「マック 高くなった」


ですと。



デフレの勝ち組と言われたマクドナルド。


しかし今は、9年ぶりの減収減益(2012年12月期決算)、この2月も2ヶ月連続の2ケタ減収という、大変な低迷状態です。



各社分析を行なっていますが、だいたい合致している意見が、


● 高額セットメニューが売れない。

●ディスカウントプロモーションを

  行なっていないから


というもの。



つまり、


低価格戦略が行き詰まり、

高価格戦略へのシフトも

功を奏していない


という事ですね。



「客数は増えたが、客単価が下がっており、結果、減収」


いくら安くして売っていたんだ! って話ですが、これは大いに他山の石とすべき話です。



いかがでしょうか? あなたの周りでも、


「いやぁー、

 安くしないと売れないよー!」


とおっしゃている方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。



一時 「フラッシュマーケティング」 といって、短時間の時間限定で人を集めてその集客ボリュームで安売りを行うクーポンシステムが流行りました。



確かにこのシステムには多くの人が群がり、そこに安価な商品・サービスが提供されました・・・・が、



しかし、これは、


●安売り設定価格以上に低い価値の商品・サービスが

 支給された。


●商品写真とはまったく別物の安物が届いた。


●そのシステムを活用した飲食店には、

 そのクーポンを使う客しか集まらなくなり、

 定価の高い物が売れなくなった。


など、消費者・クーポンシステムの話に乗っかった業者、双方にとんでもない悲劇を作ったりもしました。



まさに安売りが生んだ悪弊のオンパレードです。



あなた自身でお考えになっても、最初に特価 ¥1,500 で食べたディナーセットを後から定価の¥5,000 で食べますか? っていう話。


ハンバーガーのセットが、これまで ¥400 程度で食べられていたものが、明日から 「¥600からのセットしかありません」 と言われたら、即 他の店に行っちゃいますよね。



結局、そういう店がお客さんを引き付けている要素って 「安さ」 しかないんですよね。


「安さ」 で売っていた店が、急に 「高品質」 なんて売り出しても、そこに来ている客は 「安い商品」目的の人たちばかりですから、 


「あ、じゃー、いいや。 よその安い店に行くよ。」


となるだけ。


じゃあ 「高品質」 に興味のある人は寄ってくる? っていうと、そういう人たちは最初から安売りしているような店には興味はありませんから、今さら何をしようが、じつは端から “対象外" という訳です。


結果、 “虻蜂取らず" という事になります。



「安さ」 をウリにすると、そういう客しか寄らなくなる。



とても怖い事です。



片や世の中には、「なんでこんな高い商品が売れるんだろう?」 と、つい思ってしまう業者もいます。



そういう業者に共通している一つの条件は、


ちゃんと “価値" を伝えている


という事です。



“価値" をちゃんと伝えることができれば、値段に関係なく売れていきます。



今、何か自社・自店の商品・サービスを安く売ってみようかなーと思っておられた方、ちょっと立ち止まって考えてみてください。



長い先々に渡ってそれが売れていってもいいなら構いませんが、そうでなく一時の集客(特価セールを除く)のために、というなら、本当によくお考えくださいね。



それでは、今日はこの辺で。



あなたにとって、良い一日を!!!





赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの  「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」
     こういう店が 「高価格・高品質」 の店に変わっても、

     あなたはここで買い物しようと思いますか?