おはようございます。
先日、ある記事を読んでいて、その文章スタイルがとても気になったので、その断片をご紹介します。
『〇〇のグループには
「ディシプリン(規律)」が
欠如していた。
〇〇が目的を達成するためには
これがマストである。』
これがその文章の中でも一番気になった一節ですが、この後もこの文中にある 「ディシプリン(規律)」 という言葉はどんどん使われていました。
これがこの文章を書いた人のスタイルでしょうし、この記事はただただ人に読ませるだけの “読み物" だったので、これはこれでいいとは思いますが、こういう書き方はご商売をする人が消費者に向けてやってはいけません。
売り手が消費者に伝えるのに、わざわざ小難しい言葉を使ってはいけません。
むしろ、極力わかりやすい言葉を使っていくべきです。
この例文中にもある 「ディシプリン(規律)」 は、わざわざ “( )" 付きで書いてあるんだったら最初から 「規律」 とすればいい訳です。
そして、 「これはマストである」 みたいにふつうの会話でも使わない言葉をわざわざチョイスするよりも、 「これは必要である」 とか 「これは必須である」 でいいんですよね。
この手のお話は以前にも当ブログで採り上げていますが、その時の例文なんかは、これです。
「えー、先日、・・・・・のカンファレンスで・・・・・、
このロジックは・・・・・のファクターによって・・・・
ICTを駆使し・・・・・・のデバイスを用い・・・・・
をエンカレッジメントし・・・・・のベネフィットを得て
・・・・のエビデンスから・・・・・をコミットし・・・・
のバイタルデータより・・・というドライバーを使い
・・・・のプラットフォームとして・・・・」
これは、とあるマーケティングセミナーでのある講師の方のお話だったんですが、どう感じられます?
私は、とても 聴きづらかった です。
心の中のツッコミ:
「何の話をしとんねんっ!」
でした。
セミナーですから、先ほどの例文のような “読み物記事" とは違って、来場者にちゃんと理解して帰ってもらうのが目的のはずで、自分の知識を 「さあ、どうだい! 俺ってよく知ってるだろ!」 とひけらかす場ではありませんよね。
同様に、ご商売される方は消費者に商品・サービスを買ってもらうのが目的であり、その一ステップとして 「商品やサービスの説明」 がある訳ですよね。
その “説明" をわざわざ解りにくくしては、消費者に不親切ですし、そういう説明は誰も聴こうとしません = 「本当に買ってもらいたいと思っているのか」 = そこからは買わない、という事になりますよね。
先般の記事でも、
「消費者を赤ん坊のように扱おう」
というお話をしましたが、これは決して消費者をバカにしている訳ではなく、赤ん坊に相対すぐらいに細かく気遣おう、というものです。
そして、その一環として、 “解りやすい説明" があるのです。
自社ウェブサイト・パンフレット・チラシ・ニュースレター・広告・POP・看板・・・・・・
本当に “説明文" が入る販促物は多岐にわたります・・・・ではなく、じつにたくさんあります。
(例えば、こういう言葉の違いでも印象が違うでしょ (笑) )
そういった販促物の中の文章の書き方・言い回しをできる限り “わかりやすい言葉" で伝えると、消費者の印象も全然変わってきます。
あなたのお店・会社の販促物の文章はどんな感じでしょうか。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!
小冊子・自社ウェブサイト・POP・商品・・・・・
ありとあらゆるものに “説明文" は付きもの。
これを、どうわかりやすく見せるか。