おはようございます。
定期的に通う神戸の道すがらの、とある路地に1軒のうなぎ屋さんがあります。
で、いつも気になる、と言うか、違和感を感じる、と言うか。。。。
どういう事かと言うと、写真には納めていないんですが、その店の看板がだいたいこんな感じなんです。
(ご注意: 名前は仮に設定していますので、雰囲気だけご確認くださいね。)
いかがですか?
私はすごく違和感を感じるのです。
安っぽいですよね!
ひょっとして格安の店かと思い、その店先に出ているメニューを見てみましたが、れっきとした一般的な “うなぎの価格どころ" です。
奇をてらって、わざとこういう見せ方にしているんでしたら話は別ですが、店のしつらえを見る限りあまりそういう風にも見えません。
これが、例えば駄菓子屋さんだったら、逆にこの書体がぴったりマッチでしょう。
一応、曲がりなりにも高級食材の 「うなぎ」 にこの書体はあまりにもミスマッチでは、と感じます。
取り扱う商品やサービスによってデザインなどを考えていくのはとても大事な作業ですが、この事例のように、
そこは 「書体」 にまでこだわっていかなくてはいけません。
例えば、このうなぎ屋さんだったら・・・・・
こんな書体だと
「町内会の花火大会のチラシに掲載される一口広告かっ!」 ってなツッコミが入りそうですよねー。
これでもいけませんね。
せめてこれぐらい。
少しは “らしさ" が出ていますよね。
もう少しこだわりを入れてみて、
これぐらいで、どうでしょうね。
肩の 「天然もの一筋」 の書体も変えており、うなぎらしい “高級食材"感 を醸し出していると思いませんか。
消費者の心の動きを考えても、 「ここなら食べてもいいかー」 っていう気持ちに持っていけそうですよね。
逆に、間違ってもピザ屋さんにこの書体は使えませんがね。(笑)
まあ、それぐらいは、良識ある読者の方は 「当然!」 とお考えかとは思いますが、ちょっと勘違いしやすいのは、取り扱うジャンルの幅が広い時でしょうね。
例えば、洋菓子店などは難しいと思います。
高価格帯のものから低価格帯のものまで取り扱う機会があるため、書体の設定が迷ってしまう可能性もあるかもしれません。
その時は、最初からお店のコンセプトをしっかり設定しておく事が大事です。
その “幹" がしっかりしていれば、幅広い価格帯のいずれかの端の商品のデザイン・書体の設定にも、考えがブレる事は無くなります。
これらブランドネームだけでなく、販促物のキャッチコピーに使う書体にも充分な配慮が必要ですね。
メッセージ一つにも “その言葉の表情" が表れてくるため、使い方を誤るとマズイです。
例えば、あなたは 「お誕生日、おめでとう!」 をどういう書体で言われたいか?
この中で言われたいとすれば、
「D」 か 「C」
ではないでしょうか。
「A」 でも悪くはないんですが、多少形式張った感じがするかもしれませんよね。
確実に使われたくないのは
「B」
ですよね。
“呪われた誕生日" という感じですよね。
このテストで感じたあなたの印象が、立場を変えて、じつは消費者があなた発信の販促物から受ける印象ともリンクする訳で、そのためにも、このように一定の “表情" のある言葉の書体設定も、じつはとても大事だと言う事なんです。
表情豊かな人が好かれるように、 “表情豊かな言葉" も好かれます。
いかがでしたでしょうか。 あなたの販促物に使っている書体のチェックも一度検証されてみては。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!