おはようございます。
昨日、人に贈るプレゼント用のワインを買いに行きました。
人に贈るだけにヘタな物を選ぶ訳にはいかず、ネットでワインに詳しそうな店を検索してからその店に向かいました。
さっそくその店で 「人に贈るためのもので、教えてほしいんですが・・・」 と店員さんに伝えたところ、ワインセラーに連れていってもらって、
「どういうタイプの物がいいですかねー?」
「相手の方はどんな人ですか?」
「どういうプレゼントで?」
などを訊かれ、それに答えると、
「じゃーですねー、こういうのがありますねー。
これは、〇〇産の□□というタイプのワインで、
お相手さんのお好みの重たい味という点では
おすすめですね。」
「あと、こういうのもありますよ。
これはですねー、イタリアの△△地方のワインで、
重たい味ではあるんですが、その中にも
フルーティーさがうまく残ってまして・・・」
「これなんかは▽▽産のワインなんですが、
重さと果実の香りのバランスが良くて、
ワインのお好きな方とかにはかなり人気のある
ものですよ」
など、じつに解りやすく親切に教えてくれました。
そのワインセラーの各商品のところどころに 「90点獲得」 とか書いてあるPOPがあり、どうもその点数が高いほど評価の高いワインの様子。
で、こちらも、 「この92点のワインなんかはどうなんですか?」 と尋ねると、 「んー、こういうポイントですから全然良いワインではあるんですが、味の嗜好から言ってお客様の贈ろうとするワインとは若干違うかもしれませんねー」 など、これも的確に受け答えしてくださいました。
こうして、結果的にじつに満足のいく買い物ができました。
また、もう一つのエピソード。
これはずっと昔にも書いたエピソードではあるのですが、かなり以前なのでもう一度掘り起こしますね。
ある日、いつも一杯をやる仲間と京都・祇園の鶏料理屋さんへ行きました。
そこは、素材にも、料理の仕立て自体にも、とてもこだわっている店です。
で、メニューの中から美味しそうな料理を各種注文するのですが、まずその段階で私たちは
「これはどんな料理なの?」
「この〇〇っていうのは、どういう感じなの?」
など、興味を引きながらも解らないものに関して質問をしていきます。
店員さんは、
「あー、これはですねー、□□という鶏を
自家製のタレで煮込みまして、その後に・・・・」
や
「その料理はですねー、朝取りの大原の地鶏から取った
△△をポン酢に浸しまして・・・・・」
など、詳しく説明してくれます。
で、その後注文した料理が運ばれてくる際も、
「こちら、〇〇の××仕込みサラダになります。
こちらの方が、賀茂産の白葱、これが九条産の大根で、
この大山の塩・チベットの岩塩・沖縄のヌチマースの
いずれかを付けてお召し上がりください。
大山の塩の方はまったりとした感じで、
チベットの岩塩はどちらかと言うと・・・・」
「こちら、比内地鶏のつくね・▽▽風になります。
比内地鶏は引き締まった身が特徴ですので
その食感と▽▽の風味が合うように調理してあります。
こちら、この別付けの卵黄に付けて、この別ダレで
お召し上がりください。」
など、それぞれの料理のこだわりも入れながら、食べ方などを説明してくれました。
こういう説明を聞きながらそれぞれいただくと、やはりそれなりの感じが伝わってきて、説明が無かった場合よりかなり感じる美味しさは違うだろうなぁーと思いました。
これら、ワイン専門店と鶏料理屋さんのエピソードから私が感じた実感、それは、
「“説明"タイム」 は、
じつに黄金の顧客ファン化のチャンス
だという事です。
お客さんの問いに答える事で、必然的に “言葉のやりとり" が発生します。
そこの応対を気持ちよくする事で、お客さんからの親近感を獲得できる可能性がどんどん広がります。
“言葉のキャッチボール" をする回数が増えれば増えるほど、それだけ接触回数が増える訳ですから、 「接触回数の多さによって親近感が増す」 の鉄則に当てはめれば、当然といえば当然です。
こう考えてくると、今度は逆に、
「“説明"タイム」 を
敢えて増やす工夫をする
という考え方が出てきますよね。
そのために最初からあまり解り難いものを見せるというのは、敬遠されて逆効果になりますが、先ほどのエピソードの鶏料理の
「鶏」 や 「塩」 や 「野菜」 などは解るが、
それのこだわりの部分の違いが
どのようなものか
などのように、 “大枠" は解るが、その細部の “ちょっとした違い" について説明を入れてあげると、そこに興味を持っていただけるかと思います。
いかがでしょうか。 この、
敢えて 「“説明"タイム」 を作る
工夫をする
という手法。
仕向け方次第の手法なので、これこそ “おカネをかけずに売上げアップを見込む" 事が望めます。
あなたのお店や会社で、お客さんとのコミュニケーション促進の手段としてもご検討されてみてはいかがでしょうか。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!
「“説明"タイム」を有効活用している好例。