おはようございます。


当ブログでお伝えしている大きなテーマの一つが

「モノではなく、“体験"を売る」

です。


そして、この考え方は、企業イメージの向上・維持に大きく意識を傾ける従来型の “重厚長大型" の広告予算の使い方をしがちな大手企業よりも、“投入予算の対費用効果を上げる" という命題達成を義務付けられた広告本来の予算の使い方をしなくてはいけない中小零細業者の方によりフィットしたものと捉えられます。


でも、やはり、当ブログでも幾度か採り上げたように、大手企業の中でも、鋭く 「モノではなく“体験"を売る」 というマインドを持って広告を打っている業者さんがあったりします。


例えば、こういうCMなど。





この日産セレナのCMは本当に私が毎度採り上げるほど “体験" を売っているCMだと言えます。


クルマの性能や不必要にカッコつけたイメージの訴求なんてまったく無く、放映時間30秒の大半が 

「このクルマを使った事によって起きる、
 子供たちが楽しんでいる“体験"」
 

の訴求で占められています。


日頃から、自分の子供たちに楽しい思い出を沢山作ってあげたいと思っている親御さんたちには、とても 「共感」 を得やすいCMですよね。

イコール、次回のクルマの購入時には候補に登りやすくなる、という事になります。


そして今回、私が素晴らしいと思ったもう1本のCMをご紹介します。


今回の記事のタイトルにもなっていますが、大企業が “体験を売る" ためのCMを打つと、こういう仕上がりになるんだなぁーと深く思ったCMです。


では、どうぞ。





いかがですか。


この会社は確かに 「窓」 を売っているはずですが、「窓」 という “モノ" の角度(機能性や性能など)から訴求しているところがカケラもありません。


ここで訴求されているのは、

『「窓」 から生まれる
 心を震わせるストーリー』


です。

つまり、

『「窓」から生まれる“体験"』

をPRしている事になるのです。


しかも、大企業らしく、相応の大きな予算が投入されたであろう、よくできた造りにもなっていますよね。


このCMは素晴らしいし、企業姿勢が表れ、「共感」も得やすいと思います。


また、中小零細業者の方が自社の広告を打つ時の、「“体験"を売る」を訴求する時の大きな参考資料にもなり得ます。



未だイメージ重視の重厚長大型が多い大企業CMにはあまり価値を感じない私ですが、このCMは秀逸だと思います。


学べるところからはどんどん学びましょう。



それでは、今日はこの辺で。


あなたにとって、良い一日を!!!