おはようございます。



今日は、「自分の認識を常に見直しておかないといけないなぁー」 という目に遭ったお話からの気付きを。



先日、友人の子供たちと話ししていて、とあるTV番組の録画の話になった時・・・・・。



ふと、私が


「〇〇が××で、で、もう一度見ようと思って巻き戻ししたらさぁ・・・」


ここで、その子供たちが


「えっ? “巻き戻し" って何ぁに?」


って言うんです。


私: 「いやぁー、巻き戻しって、巻き戻しじゃない。」


子供: 

「えっ、ひょっとして “リプレイ" のこと?」


私: 「ん?!」



解りますぅ? この状況。



まぁ、答えを括弧でくくってあるのでお解りかと思いますが、今の子供たちには 「巻き戻し」 っていう概念が無いんですね。



録画を収めるツールは、もう “テープ" ではなく “ディスク" なんですね。


そして、その “ディスク" から認識デビューしている世代には “テープ" の概念はほとんど無いに等しく、従って 「巻く」 という概念が無いんです。



それが、この世代の子たちの 

“常識" なんですね。



考えてみれば、こういう歴史って繰り返されていて、私たちが子供の時から音楽を鳴らすツールは 「レコード盤」 であり、1960年代半ばに生まれた私たちで “常識" だったのは 「LP盤」と「ドーナツ盤などのシングル盤」 の2種類でした。


私たちより前の世代の方は、同じレコード盤でも 「SP盤」 というのをご存知ですが、私たちにはその概念は薄かったです。


そして、このレコード盤には、盤の表・裏で 「A面・B面」 という区分けがありましたが、私たちより後のCD盤以降から認識デビューした人たちにはその概念がありません。


更にこれからは、ネット配信の普及により、音楽を鳴らすツールとしての “盤" という概念すら無くなる可能性が広がってきていますよね。



同様に、「テレビのチャンネルを回す」 と言っても、おそらく1980年代半ば以降の人たちには 「?」 となるかと思います。


若い人たちのために念のためお伝えしますと、これは昔、テレビのチャンネルは今のキーボード式ではなくダイヤル式で、それを回しながらチャンネルを合わせていったんです。



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        昔のテレビはここにダイヤル式のチャンネルがあった。



このように 「テレビのチャンネル」 や、また 「電話のダイヤル」 が “ダイヤル式" だった事を知っている世代も、これからどんどん減っていきます。




赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの  「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」
     昔の“ダイヤル式"の電話機。

     「ダイヤルを回す」という言葉はこんなところから生まれた。



これらの事例のように、


自分たちで “常識" だと思っていた事が、ちょっと下の世代にとっては “概念の無い事柄" だったりする


という事が、実際には多々あるという事です。



私たちのように “伝える事" を専門に仕事にしている者はもちろんのこと、ふつうにご商売されている人たちも同様に “消費者に様々な情報を伝える" という重要な業務がある事を考えれば、少しでもこのギャップを埋める手立てを講じるためにも、この辺の 


“「概念」の棚卸し" 


はやっておいた方がいい事だと思います。



伝えないといけない事が、ちゃんと伝わらない、 という事も起きかねません。



「流行り」 を追いかけるまではしなくても、せめて 普及し始めているモノ・コト」 のチェックはしておき、消費者がそれに触れているシーンの確認作業はしておいた方がいいかもしれませんね。



あなたがお持ちの 「概念」 の棚卸し、定期的になさってみてはいかがでしょうか。



それでは、今日はこの辺で。



あなたにとって、良い一日を!!!