おはようございます。



先日のネットニュースに、


「BDレコーダー、止まらぬ価格下落。

 テレビより深刻」


というのがありました。



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一時、地デジ化移行の駆け込み需要で大いに売れたBDレコーダーも、その反動もあって今はまったく売れず値下げ競争が激しい、という内容でした。



この状況って悲しいなぁーと思いました。



おそらく値下げしても、そんなに大きく需要は動かないのではないかとも思います。



今の時代は、ほぼすべての人が必要最低限のモノを所有している中で、更に情報が溢れすぎていて 「BDレコーダーが大きく値下げ」 という話も情報の洪水の中の一つでしかなく、他にもっと魅力的な情報が多い中で、消費者にとってはあまりビックリするほど目を引かない可能性が高いですね。



今の状況の中で、値下げは、やらないよりはやった方がいいのかもしれませんが、 


「値下げしたら売れるだろう」 という考え方はいかにも “昭和" ですよね。



モノあふれの今の時代は、


「安くしてもらっても、

 要らないモノは要らない!」


と一蹴されるだけですからね。



ちなみに、私の尊敬するカリスママーケッターの人は、こういう時には


「機能を訴えるのではなく、

 “価値"や“体験"を訴えろ」


と言われます。



これは、私にとっては家電製品売り場での実戦経験が無いので何とも言えませんが、考え方的には賛同します。



更に、この記事の中で、


「新機能で需要を喚起」


と書いてありましたが、どういう質の “新機能" かが問題かと思います。



以前に、三菱電機の製品開発に参画しているマーケティング会社の女性社長のお話を聞く機会がありましたが、そこでおっしゃられていたのは、


「男性は、“性能"を追求する新機能を求める傾向があるが、

 女性は、あくまで“使いやすさ"を追い求める。

 女性視点で開発された製品がヒットするのは、

 そういう視点が受け入れられやすいから。」


という事でした。



まさにツボを突いたお話でした。



ちょっと質は違うかもしれませんが、ニュアンスが近いお話で、


私の周りの女性で、電化製品で解らない事を店に質問しに行った事がありました。

その際の店員の対応に、


「そりゃー、売り手や作り手にとっては、

 その商品の基礎的な用語は 

 “常識中の常識" かもしれないけど、

 まったくの素人のワタシにとっては、

 そんな事は全然知らない事。

 それを、そんな用語をバンバン言われて

 その都度質問して・・・って、

 ホント、あの人達の説明は解りにくかったわー。(怒)」


と言ってました。


これも、一部の供給側に “女性視線" への配慮が欠けている点ではないでしょうか。



ですから、このBDレコーダーを売るためのこれから出てくる “新機能" についても、あくまで “使う人の行動" にフォーカスし、その “行動" にやさしい機能を考えなくてはいけないかと思います。




赤ネクタイの販促ツールドクター・NAKA-Gの  「お金をかけずに売上げアップを狙うマーケティング日誌」
 特にこれからの時代は、女性への使いやすさ・解りやすさに配慮しなくてはいけない。




先般の日経MJにも書いていましたが、今の時代は、


“モノ" より “コト"



品質や性能を訴えても、消費者にとっては 「だから、何?」 で終わる。


消費者にピンと来させるには、価値や体験を訴求し、 「この製品で、こういう体験ができる」・「これを買う理由はこういうところにあるんだよ」 を見せてあげる必要があります。



製品のPRには、ぜひそういったポイントを意識してくださいませ。




それでは、今日はこの辺で。



あなたにとって、良い一日を!!!