おはようございます。
当ブログで毎度のように申し上げているのが、
「ターゲットの絞り込み」
です。
先日、このアメブロを通して繋がった方たちの新年会があり、そこである出席者の方が、
「常に、指定した “誰か” を想定しながら、
その人に語るように記事を書いている」
という事をおっしゃられていました。
まさに “言い当てて妙" だと得心しました。
わたしたちは、商品開発や販促など “世間に出ていくモノ全般” について考える場合、常時それを伝える相手を “とある一人” に絞り込むようにしています。
例えば、ある製品を開発する時には、「昔務めた会社に居た、経理部の佐藤美智子さん」(仮名) など実際に身近に居る“人となりが判っている人物”とか、またある時には「女優の戸田恵子さん」など素性をある程度“妄想”できる人物とか、場合によっては“架空の人物・諸見里剛士クン(34歳、住宅販売会社の営業係長、妻と5歳の長女・2歳の長男との4人暮らし、堺市北野田在住、愛車はスバル・フォレスターで、趣味は・・・)” を設定して、その人に伝わるような訴求の仕方を考えます。
この 「ターゲットの絞り込み」、その重要性を理解しすでにやっておられる方もいらっしゃいますが、人によっては「製品開発」、またある人によっては「チラシ制作」、またある人は「ウェブサイト上のコピー」など、 “局地的”
にされている場合が多いのが現状です。
いっその事、 “「何もかも」に適用する” という発想を持たれた方がよいかと思います。
例えば 「開発商品」 の場合は、最初の 「製品コンセプト」 の部分だけにとどまらず、商品名・パッケージデザイン・パッケージ内コピー・製品仕様(使い方であったり味の仕立てであったり) にまで、そのターゲット人物に思いを馳せて考えてみると、もっと“奥行きの深い”商品ができます。
その他の “対・外部訴求” についても、先に挙げたチラシやウェブサイト上のコピーばかりでなく、ちょっとした季節のご挨拶はがきやメールマガジン、自社封筒に載せるメッセージコピーにまで “絞り込み” をかけると、訴えかける力が強くなります。
先日もあるクライアント様がおっしゃられていましたが、
「ターゲットをあまりにも絞り込みすぎると、他の人に伝わらなくなるじゃないか!」
という見解もありますが、わたしのつたない経験上、絞り込むほうが何らかの反応が出る確率は高まります。
欲張って少しターゲットゾーンを広めに取ると、反応が薄まる・・・・ならまだマシな方で、ほとんど反応は無くなります。
そういったものって、“おそらく"ですが、
広くみんなに、心に残らない程度の“濃度"で伝わって、結局ターゲット層の人たちが日々浴びる様々な数多の情報の中でかすかな煙のように霧散し、結果、何も印象に残らない
という事になるのだろうと思います。
結果、つぎ込んだ広告代はドブに流される、という事になります。
逆に、相手を絞り込んだ訴求は、確かに狭いゾーンにはなるでしょうが、そこに “ご指名" をかけそこに直接しゃべりかけるような感じになりますので、その相手にはビシバシと伝わる、という事になります。
そして、意外なことに、想定ターゲット以外のゾーンの方たちから反応が起きるのも、こういった時の特徴です。
よく、このマーケティングの世界で言われるのが、
「訴求は、“相手に手紙を書くような気持ちで"」
という事ですが、わたしが思うのは、
「相手に語りかけるように」
ですね。
これを、一般的にコピーのチカラが大きくモノを言う 「チラシ」 や 「ウェブサイト」 だけでなく、 「商品パッケージ」 や 「自社封筒や専用納品書など」 、またはちょっとした 「POP」 や 「メニュー表」 など、細部にまでやってみられると反応は大きく違ってきます。
これを食べ進めていくと・・・
鉢の縁に文字が・・・・
あなたのお店・会社で、外部の人の目につく物・外部の人が手にする物、すべてをリストアップして、そこで “語りかける場所" は無いかお考えになるといいかと思います。
それでは、今日はこの辺で。
あなたにとって、良い一日を!!!