顧客との強い「絆」づくりが更に顧客を呼ぶ。



そんなことを改めて感じさせる、とある店の営業努力の話です。




先般より数回に分けて記事をアップした長崎旅行の際に立ち寄った、長崎駅隣接のショッピングセンター内の 「タリーズコーヒー」。



長崎を発つ前のひとときをほっこりとコーヒーで時間つぶし、と思いながら入ったのですが、入店時からとても気持ちの良い笑顔と心地よい声量の 「いらっしゃいませー」。



入った時から 「なんか、気持ちの良い店!」 というインスピレーションがピンと湧きました。



さっそく注文をしますが、やはり店員さんの “気持ちよさ” はそのまま。



「ごゆっくりどうぞー」 の声とスマイルをもらってどこか心地よい感覚を感じながらテーブルにつき、ボォーっと店内を見渡すと・・・・



こんなのが!




「心」を届けるメッセンジャー・NAKA-Gの「絆ブログ」




「心」を届けるメッセンジャー・NAKA-Gの「絆ブログ」



この楽しげな “何か” の作品展示、じつはこれだったのです。




「心」を届けるメッセンジャー・NAKA-Gの「絆ブログ」



「ラテアート」 の作品展示!!



しかも、「参加無料」。



しかも、しかも、この参加を呼びかけるコピーが秀逸です。



「お友だちや恋人同士で楽しくラテアートをしてみませんか」


「思い出に写真を店頭にてディスプレイ致します」



ですと。

(しかも、人の温もりが表現できる「手書き」!!)



ラテアートづくりという楽しい 「体験」 を強くPRして、しかも 「思い出づくり」 を “証” に表す提案も併せて行う。



で、その作品が実際にずらりと展示して、別のお客さんに



「あー、なんか楽しげだなぁー」  の空気感を作り上げる。



じつにお見事な仕掛けだと思います。



しかも、この 「ラテアートづくり」 というところにも、もう一つの仕掛けがあるのではないかと思いました。



それは・・・



「ラテアート」 を作るのに全くの素人では最初は当然できないですよね。



そこで、店員が 「こうして作っていってください」 と教える機会が生まれます。



そして、その教えに沿って作っていくと作品が出来上がる。



自分の作品が出来上がれば、お客さんは “嬉しい” し、それを導いてくれた店員には “感謝” も生まれます。



そこに必然的に新たなコミュニケーションが生まれ、そのお客さんはこの店が好きになる。



で、多分、想像ですが (と言いながら、おそらくほとんど当たっていると思いますが)、 ラテアートを教えた店員も自分が教えたお客様が喜んでいる姿を見て “嬉しい” と思うんですよね。



そうすると、この仕事が楽しくなり、必然的に “やる気” が違ってくる、という効果を狙った仕掛けもあるのではないかと思いました。



さっきの、来店時に感じた、店員や店の雰囲気の “気持ちの良さ” は多分ここから来ているのではないかと思いました。



あと、自分の作品が展示してあるとやはりちょくちょく見に行きたいという客が増える = 来店機会の増加、という効果もありますよね。



これだけ効果が見込めても、このプロモーションに実際にかかる費用は・・・・・有ったとしてもごくわずか。



じつに素晴らしい!!



で、このお店、さらなる企画としてこんなのも打ってました。




「心」を届けるメッセンジャー・NAKA-Gの「絆ブログ」



このビジネスマインドだと、またお客さんが喜ぶ “仕掛け” を用意してるんでしょうね。



こういう 「“体験”を販売する」 手法を見ていると、やはり「イメージ追求」だけに頼ったブランディングはもう時代遅れになっているんだなぁーと、つくづく感じます。



「タリーズコーヒー」という全国チェーンスタイルの店舗でありながら、全国一律のPOPやポスターに頼らず、独自の “顧客を喜ばせる企画” を打つ、この姿に感服しました。