NHK大河ドラマ 「龍馬伝」 がいよいよ次回 最終回を迎えますね。



いやー、すっかり見入ってしまいました、今回。



“デキ” がすごく良かったと思います。



画像が、映画のフィルム風?のようなややぼかしを入れた感じにしてるのが個人的にはとても良かったです。



このような画像処理にしたことは、多分NHKとしては大きな“チャレンジ”だったと思います。



そしてテーマ曲も、従来の大河ドラマのような 「あー、いかにも歴史モンやなぁ」 的なやたらいきり立ったようなものではなく、力強さはほどほどに保ちながら ちょっとしなやかに仕上げた感じになっている。



これらは、 「おっ、新しい試みをぶつけてきたねぇー」 という感じで、そのチャレンジ精神がとても感じが良かったです。




そして、正直言うとじつは私、このドラマを見る前までは、 「阪本龍馬」 という人物をそれほど好きではありませんでした。



関西弁でいう 「いちびり」 、共通語で言うと “大口をたたく目立ちたがり屋” 的なニュアンスの人物に見えて、どうも “鼻につく” イメージがあったのです。



しかしこのドラマを最初から見ていくうちに、じつは “フツー” だった一青年が少しずつ成長しながら、しかしあれよあれよという間にどんどんキーパーソンと知り合い、その人脈の中を泳ぎながら遂に大事を為す、というステップが見られ、決して大口をたたく男ではないし 別に目立ちたがり屋でもないことが見えてきて、人物像への評価が変わりました。



もちろん、人物像の描き方は演出のやり方でどうにでも表現できる点 (私のこれまでの阪本龍馬観は司馬遼太郎著・「龍馬がゆく」のイメージが強いからかもしれない、と私の友人は言うておりました) ではありますが、しかし、歩んできた道はそれほど歪曲することはできないだろうと考えると、やはり今回のドラマで私の阪本龍馬評は確実にアップしました。



私の周りにも、好きな歴史上の人物に阪本龍馬を挙げる人間は多いですが、なんかちょっとその気持ちの片鱗は解るような気がしてきました。

(まあ、私の場合の“歴史上の好きな人物”はあまりにもガチガチに固まっているので、そこに入ることはありませんが。)




しかし、このドラマを見せてもらいながら、様々な気づきがありました。



大きな目で物事を捉えることや、革新的な発想を生む柔軟でしなやかな思考回路はもちろんですが、



● 「自分の考えの一本筋」 というものをどう通していくか、ということ


●リーダーとしての人身掌握術


●いろんな人との接触・交流術


●意思決定の妙



など。



世間も自分たちも決して楽な状態にないこのような時に、とても大きな勇気をもらっているような気がします。



できればもう少し 「阪本龍馬」 の行く末を見させてもらってもう少し学びを得たい感じはしますが、残念ながらこの方の人生はあそこで終わり、そしてそれを描くドラマ本編も来週で終わりです。



来週もじっくり噛みしめながら観たいと思います。