先週の金曜、とあるクライアント様(A社)のご紹介からいただいた仕事により、とある自治体が主催する地域振興活動の会の会合に参加してきました。
弊社はその会の会報を作らせてもらうという事でその会合に参加する事になったのですが、私を招いてくれたA社の会長としては、「その会に参加している各企業・団体と顔つなぎして、今後の仕事に結びつければよい」という別の目的を持ってお取り計らいをしてくださった、という側面もありました。
大変有り難いお話しでした。
会は、私の方からもそれなりのご提案を申し上げ、そして、みなさんとの名刺交換と交流をさせていただき、つつがなく終了しました。
開始時間が夜の7時だった事もあり、終了は9時となりました。
さあ帰りましょ・・・・
というところですが、じつは会が始まる前に その会長から 「終わったら一杯行きましょうか」 という有り難いお話しをいただいておりました。
実はこの会長というお方、御歳71歳なのです。
以前から仕事させていただいておりましたので、とても71歳とは思えない活発なご活躍とお人柄は知ってはいましたが、いざ夜の9時から外での一杯を誘うとは、何ともお若い。
「何をしゃべろうかなー」という感覚と「どんなお話しが聞けるだろう」という楽しみを感じながら、一軒の居酒屋に入りました。
店のおすすめセットがあったので、いつも生ビールを注文する私にとっては変則的ではあったのですが、瓶ビールが付いたそのセットを注文しました。
で、持ってきた瓶ビールでその会長のグラスにビールを注ぎ、こちらもついでいただいて、「かんぱ~い!!」。
そこで会長を見ると、なんとほんの数秒でグラスの中のビールをイッキしてしまいました。
ビックリして、「会長、イッキしはるんですかー! すごいですねー。」 と申し上げると、 「いやー、ノドが渇いてたもんで」 と。
で、さっそくつぎ足すと、それも同じ速さでイッキ。
(えーーーーっ!!)
と心の中で叫び、さらにつぎ足すと、これまたイッキ。
(えーーーーーーーーーーーっ!!! どないなっとんねん、この人!)
と、さらに心の中で叫び、つぎ足すとやっとここで落ち着かれて(といっても、それもすぐに半分近く空けられましたが)、ようやく付き出しに箸を付けられました。
身体も160センチそこそこで痩せ形、若干前かがみ気味な姿勢。見え方としては、やや小さくお見えになるのですが、お顔がとにかくツヤツヤで、いかにも身体の調子がよさそうな感じがします。
多少は酒の入ったリラックス感は出ても、あのイッキによるキューンという酔いの回りにはほど遠い軽いもので、じつにお元気にハリのある声で会話を進行されました。
会長が以前の会社で全国を駆け回っていたお話しや今に至る経緯などをお聞きし、私の方も自分のこれまでの仕事の話などをさせていただきました。
そんな中、ふっと
「中島さんの夢は何ですか?」
と、訊いてこられました。
私は恥ずかしながら自分の夢をしゃべりましたら、会長は
「いいですねー。きっと実現するでしょう。」
と、とてつもない夢に賛同していただき、さらに
「私はねー、85歳まで現役で今の仕事をやる。そしてあちこち、行ってないところに旅行に行きたい。」
と力強くおっしゃいました。
(いやー、すばらしい71歳やー!!)
他にも、
「年間100冊の本を読もうと思ってがんばっているけど、なかなか、なかなか・・・きついですねー」 と。
(いやいやいや、それをやろうとしている事がすごいってーーー!!)
いやはや、恐れ入る御大でした。
結局、23時の閉店まで話は弾みました。
まったく”お年寄り”の方と飲んだという感覚がありません。
ちょっと上の先輩と飲んだような感覚でした。
マイナス方向のない、じつに充実した時間をいただきました。
あんな歳の取り方をしてみたいなぁーと思いながら帰りの電車に揺られて帰りました。