テムズ河の潮汐を眺めつつ -284ページ目

TVコマーシャルの中の製品の包装

ポテトチップス(イギリスだとクリスプス。)等の袋菓子のTVコマーシャルを見ていつも思うんですけれど、登場人物達が持って食べている商品の包装がとても不自然です。普通に製造されたのを開けたのではないようです。だって異様にピカピカで皺一つなくピィ~ンとしているんだもの。不自然でも明らかに撮影用に特別に上の口の部分は一度も閉じられていないでしょうっていうのでも、やっぱりその方が清潔感を演出したり消費者の商品に対する好感度を高めたりするのに効果的なのかな。

イギリスの小学生の囃し歌

Made you look
Made you stare
Made you lose your underwear

何もないのに口から出任せを言って相手の気を引き、とある方向に視線を向けさせる事に成功した時に歌うようです。

I'm telling
You're smelling
You went to Batman's wedding
You kissed him
You hugged him
You told him that you loved him

どういう機会に歌われるべきなのかは不明。我が家の6才の娘は単にふと気が向いた時に歌うみたいです。

Jelly Babies

Jelly Babies Package

Jelly Babies

昼休みの後に台所でお茶当番をしていたら一平太さんがやってきて「あれ、ジェリー・ベイビースはどこ行った?」と聞かれました。大袋ではなかったけれど、2袋分あったのに跡形もなく消えていました。昼休み前に一平太さんが社内一斉メールで「台所にビーハイブからのジェリー・ベイビーが置いてあります。どうぞ。」って送ってたんです。私も食べた事がないから味見しようと思っていたのに。

ビーハイブ(蜂の巣)とはBeehive Illustrationというイラストレーションの代理店の事で、仕事のサイズによって発注するとCDやDVD等の景品に繋がるポイントをくれます。仕事のサイズに関わらず発注するとおかしも貰えるんです。基本は「これで頭を殴られたら死んでしまうかも・・・。」という程の400gもあるカドベリー社のミルクチョコレートの板チョコなのですが、今回はジェリー・ベイビース2袋でした。

このJelly BabiesはちょっとしたBritish cultural icon(カルチュラル・アイコン、文化的象徴。)みたいなんですね、Wikipediaで調べてみたら。1919年に北イングランドのシェフィールドのBassett's社によってPeace Babiesという名前で第一次世界大戦の終戦を記念して売り出されたそうです。その後第二次世界大戦中に原料不足で生産中止になったものの、戦後1953年にJelly Babiesの名前で復活。

中高等教育レベルで行われる理科の実験にScreaming Jelly Babiesというのがあるそうです。Jelly Babiesの中にどの位のエネルギーがあるのか見せる為の実験で、potassium chlorate(塩素酸カリウム)というとても強いoxidizing agent(酸化作用を起こさせる物)をJelly Babiesにかけると成分の砂糖が激しく反応して発火、叫んでいるような音を出し、綿あめのような匂いが立ちこめるそうです。

1960年代にThe BeatlesのGeorge HarrisonさんがとあるインタビューでJelly Babies好きを明かしたら、ファンが演奏中のバンドにめがけてJelly Babiesを投げるようになったそうです。Jelly Babiesは柔らかいグミ状なので問題は無かったのですが、アメリカではJelly Babiesは知られていなかったのでファンが代わりにずっと固い弾丸の様なJelly Beansを投げつけたので大変困ったそうです。

Jelly Babiesの80周年を記念する為にJellyatrics(Jelly Babies とgeriatricsを掛け合わせて作った言葉。geriatricとは老人や老人病患者の事。)という、より年齢が上の人々を象ったバージョンががAge Concern(老人の権利に関わるチャリティー団体の集まり。)によって発売されたそうです。ハト飼い編み物をしている人、水泳をしている人、歩行器に掴まっている老婦人とか。

その気も無いのに覚えてしまった長い病名

子供によくある病気の名前、また覚えてしまいました。以前に結膜炎(conjunctivitis、コンジャンクティヴァイティス)を取り上げましたが、今回は胃腸炎(gastroenteritis、ガストロエントリーシス)です。

火曜日に響の嘔吐と下痢が始まり、水曜日には脱水状態になりかけて発熱し、ぐったりしてしまったので診療所で受診。木曜日には香蓮に伝染して2人とも上から下から怒濤の勢いで繰り返し汚物を噴出!
 今日金曜日も快方に向かいつつもまだ2人も病気です。着替えさせ洗濯、掃除して消毒。日中だけじゃなくて夜中もね。火曜日から夫と交替で有給休暇を取って看病していましたが、看病する方もフラフラです。

子供には珍しくない病気で、特に集団生活(本人も入れて計4人だけど。)を始めたばかりの響が次々と伝染病にかかる事は想定の範囲内ですが。分っていても代わりに病児の看病を頼める人は居ないし。
 どうしようもない事情があるとはいえ、事前の予告も無しにこんなに欠勤(有給休暇扱いだけど。)して職場で嫌味の1つを言われても仕方ないと私と夫は覚悟していましたが寛大な反応で感動しました。

デザイン部長の一平太さんは「響は病気になってしまってかわいそうだな。」と同情してくれ、人事部長の信之介さんは(5才の男の子のパパ。)「大変だよな、分かるよ。」と声をかけてくれました。
 夫の職場の社長も「知り合いの子供が最近胃腸炎にかかって1週間も具合悪かったよ。」と理解があり、会議の日程を変更する為にクライアントに電話をかけさせてくれたそうですが実はそれは元々1週間先でした!
 夫は職場で代わりに同じ仕事が出来る人が居ないので、木曜日は寝不足の所に4時間も残業。私の仕事は元々デザイナー同士で仕事は必要に応じてお互いにどこからでも引き継げるようにしているので問題無し。
 それでも水曜日と金曜日は出勤出来たのであのお気に入りのクイズの仕事は最後まで自分が担当して締め切りに間に合わせる事が出来ました。寝不足で疲れていて、頭に真綿が詰まっているような感じがしたけれど。

お医者さんによると、胃腸炎の原因は乳児は食べる物の種類も限られているし食中毒という場合は少ないそうです。最も一般的な原因はロタウィルスで、イギリスの殆どの子供は5才迄に一度は感染するそうです。
 合併症の1つに結膜炎もあるという事を初めて知りました。以前香蓮が嘔吐と下痢に苦しんだ後続いて結膜炎にもかかって1週間以上も保育園に通えなくて大変だった経験があるんです。これだったんですね~。

胃腸炎(gastroenteritis、ガストロエントリーシス)
下痢(diarrhea、ダイアリア)
嘔吐(vomiting、ヴォミティング)
嘔吐する(vomitかthrow up)
脱水症状(dehydration、ディーハイドレーション)
脱水状態になっている(be dehydrated)
結膜炎(conjunctivitis、コンジャンクティヴァイティス)
脱水症状改善の為の水に溶かして飲む薬(Dioralyte Sachets、ダイオラライト・サシェイ)
Dioralyte

シャツの背中の世界地図

最近大分日も長くなって来たし公園には黄色い水仙が咲き始めました。あ~春だな!他にも紫のクロッカスや梅も咲き出しました。水仙はラッパズイセンで英語だとDaffodil(ダファデル)です。今辞書で引いたらウェールズの国花なんだそうです。ふ~ん、知りませんでした。ちなみにイングランドはバラ、スコットランドはあざみです。

今日は朝から晴れたり雨が降ったりと変わりやすい天気ですが、ビルの最上階にあって壁はほぼ全面ガラス張りの職場では日が射すと一気にポカポカ。太陽の光に強さが出て来たんだな~。今年の夏に初めて昨年の夏導入された冷房の効果を経験するのが楽しみです。温度調節を巡って争いの元になったらしいですけど・・・。

昨日はお昼頃にまたチャイルドマインダーさんから電話がありました。響の具合が悪いって。夫はどうしても抜けられなかったのでまたしても私が早退して迎えに行きました。吐き気と下痢のかぜらしくて今朝まで計8回も戻してました。ミルクを断って水とシリアルだけ与えてももうおなかに入れておく事ができないようです。
 今日は夫が仕事を休んで家で響の面倒を見ています。機嫌は悪くなく脱水症状もないのでお医者さんには連れて行っていません。夫は職場とはメッセンジャーで連絡を保ち隙あらば仕事をしようとしていますが病気の乳児を片手に抱きながらではなかなか進まず。手洗いうがいは励行しているけれど、他の家族に伝染する前に直りますように。

響も飛沫を浴びる私も夫も着替えがなくなりそうだったので今朝洗濯をして洗濯物を干してきました。その前に乾いた洗濯物を室内物干しから外したら、夫の濃いグレーのシャツの背中には世界地図のような濃淡模様が・・・。夫に聞くと染み抜きスプレーをかけたと言うのですが、代わりに掃除用のブリーチスプレーをかけてしまったようです。

先週の3つの・・・

ロー・モーメント

1 響が夜中に目を覚ました。

いつもは例え途中で目を覚ましてもしばらくブツブツ言った後にまた独りでに眠りに戻り、そうでない時はミルクを飲ませればもう確実にまた夢の世界へ・・・。なのに水曜日の夜は抱っこしてあやさないと眠りに戻ってくれませんでした。
 その日は夫は残業で午後10時半まで働いていました。先々週に下請けの会社の作業の大幅な遅れが判明、水曜と木曜は残業しないと締め切りに間に合わなかったのです。まるでそれを知っていて困らせるかのように響が夜中に目を覚ましたんです。

翌日の私の職場での昼休みの終わり、外のコンビニに買い物に行く所だった蒼哉さんが「何かついでに買って来て欲しい物ある?」と聞いてくれたのでコーラをリクエスト。カフェインでも吸収しないと仕事をしながら気が遠くなりそうだったからです。
 それを蒼哉さんに言ったら「家もだよ。昨日は上の子の誕生日で、そのお祝いで興奮したせいか下の子(響とほぼ同じ月齢。)が夜中に2時間も起きてて疲れた・・・。響も都合が悪い時を知ってて大人を試してるんだよ~。」と同病相憐れんでました。

2 翻訳された本のタイトルが長かった。

営業の俊さんのデンマークのクライアントの仕事で、先週から各種クイズの表紙を8冊デザインしていました。締め切りが水曜日でしたがその日は上記の事情で夫が残業するので私は残業出来ないのが分かっていたので少々のプレッシャーを感じていました。
 正確な本のタイトルが決まっていなかったけれどキツいスケジュールだったので取りあえず英語のタイトルでデザインを始めました。そしてデンマーク語のタイトルを貰ったのが月曜日。「長い!デンマーク語、長くなるのも休み休みにして!」
 などと無茶な事を思いつつ。英語に比べてドイツ語とかデンマーク語とかスウェーデン語は30%位長いです。これが本文ならまだそれを織り込み済みでデザインしやすいけれど、表紙だと思いっきり影響されてしまうんですよね~。
 翻訳が長いだけではなくてタイトルも変わったりします。水曜日のお昼の後に一度俊さんに見せてフィードバックを貰い、5時ピタに会社を出る直前に完成したカバーのPDFをメールで送りました。「ここ変更して!」とか言われない内にさっさと帰りました。

3 帰宅に1時間近くかかった。

上手く行くとドアからドアで30分で帰れるのに。あの雪の日以来、1路線しか来ない最寄りのバス停でバスを待たずに2路線来るバス停まで15分程歩く事にしています。大抵はバスに追い越されないし、バスが来ても途中のバス停でうまく乗れていたんです。
 ところが金曜日は歩いている内に2台のバスに追い越され、2路線が来るバス停に到着してからは全く待っているバスが来ませんでした。やっと来たバスに乗ったら私の30分後に職場を出た皐月さんに会い、「今頃何でここに居るの?」と聞かれてしまいました!


ハイ・モーメント

1 デザインの出来映えを絶賛された。

あの水曜日の終業間際に送りつけて逃げ帰った8冊のクイズの本の表紙のデザインの事。「カラフルに。」というのが主な注文で、私はそういうのが大好きなので作業は楽しかったです。翻訳や変更という問題の解決策を考えるのもそれこそクイズみたいでした。

2 響が両手をパチパチして拍手した。

最近ますます手先が器用になってきて片手で物を持ち上げたり自分で哺乳瓶を支えたりできるようになったのですが、金曜日の夜にニコニコしながら両手をパチパチして拍手を始めました。私や香蓮が真似すると更に嬉しそうにパチパチする様子がかわいかったです。

3 お昼に外のパブに行きおしゃべり。

木曜日の午前中にオフィス・マネージャーの菜々香さんの机の側を通りかかったら、菜々香さんとフリーランスのデザイナーで今週はずっと来ていたマイクさんが居て、「お昼を外に食べに行こうと思うんだけど一緒に来ない?」と誘われたので、喜んでついて行く事にしました。
 マイクさんは私が産休中からたまに働いていたらしいです。「デザイン部門の他の人にも声をかけたら?」と菜々香さんに言われたけれど、非社交的な彼らを知っているので私は何も言わず。マイクさんが一平太さんを誘ったけれどやはり「忙しいから。」と断られたそうです。
 職場の近くのパブは思いっきり地元住民の社交場的でしたが排他的な感じはせず、バーメイドの50代位の女性も感じの良い人でした。メニューはマイクさんの感想の「給食みたいだな~。」がぴったり来る様な味ででもそれに見合う格安の値段なので良し。

菜々香さんがまあ良くしゃべるのであまりマイクさんの話は聞けなかったけれど、少ない会話の中でも落ち着いていて普通以上に物知りそうと好印象。フリーランスで働くってどんなかをこの次は聞いてみたいです。彼は昔一平太さんと同じ雑誌の出版社で働いていたそうです。
 この会社の人はあまり社交的じゃなくて仕事中も世間話(Small Talk)すらしないという点で意見が一致して嬉しかったです。菜々香さんみたいな性格ならそれでも壁を打ち破って話しかけるから良いけど、私のような性格だと考えを巡らせ過ぎて結局何も言えなくなってしまうの。
 入社して2年も経つのに同僚の事を殆ど知らなかったりして。いや、別に同僚の私生活の仔細を知りたいっていう訳じゃなくて。気軽におしゃべり出来る方が職場の雰囲気が良くなるし、何か問題があった暁にも拗れずに済むと思うんです。
 あ、それとこの時の菜々香さんのとある同僚達とのトラブルの話から、私には隠れたお得な才能があるかもとと思いました。思い返せば前の職場でもそれはあてはまっていたような気がする・・・。それが何なのかについては長くなるのでまた今度に分けて書きます。

モスキートーン、聞こえる?

30才以上の人には聞こえないという高周波数音、「モスキートーン」について記事を読みました。これ、以前にイギリスのTVニュースで聞いた事があって、このモスキートーンは携帯電話の着信音として利用されているそうです。「学校や家庭で使っても先生や親や年上の兄弟には聞こえないのが愉快!」って。

リンクを辿ってさっそく試してみると・・・。キーンって聞こえるよ。4レベルある内の一番聞こえ易い、Normalだけだけど。夫にメッセンジャーでリンクを送って試させるとなんと夫はNormalとHighとSuperまで聞こえるって。さすがにUltraレベルはダメだったけれど。私達2人とも30代半ば過ぎてますけど~。

私は隣の部屋、または家の外からでもTVがついているかどうか分かるのね。もちろん見知らぬ人の家の場合は上がり込んで確かめる訳にはいかないけれど。TVの音声が聞こえたりTVの画面が見えたりしなくても、キーンって音が聞こえるの。このモスキートーンはそれと似ていました。TVはスイッチが入っていると高周波音を出すの?!

6才のお祝いはパーティーの代わりにパパとデート

The London Dungeon

地下鉄と鉄道のLondon Bridge駅のすぐ側にあります。Madame Tussaudの蝋人形館ほどではないけれど入場券を買う窓口には行列が出来るので事前にオンラインで前売り券を買いました。料金は早朝(とは言っても9時半から10時半)割引と学期の中休み割引で父娘で合計21ポンド(約4千800円)でした。
 ロンドン・ダンジョンは切り裂きジャックやロンドン大火、ロンドンの大悪疫などのアトラクションで地方色を出しています。出だしから真っ暗で殆ど一番乗りだったのでまだ他のお客さんも居ないしで、6才の香蓮にとっては本気で恐かったみたいです。途中で泣いたので「出ようか?」と聞くと「嫌!」と答えたそうです。
 展示はかなりリアルでグロテスクだったそうです。ロンドンの大悪疫の所では効果音ならぬ効果臭で尿の匂いがしたし、切り裂きジャックの所ではおなかを切られて内蔵がダラーンと垂れ下がっている人形があったりと。展示の案内と説明をしている俳優さん女優さん達はとても良かったそうです。

Covent Garden

15番のバスに乗ってテムズ河を北岸へ。大道芸人見物後にマクドナルドでお昼にハッピー・ミールを注文。その後デザートとしてLeceister Squareにあるハーゲンダッツのカフェでアイスクリームを食べたそうです。香蓮はバニラに大量のカラフルなチョコスプレーをかけたのを、夫はまたチョコレートのを注文したのかと思ったら珍しくラム・レーズンを選択。

Hamley's

徒歩でPiccadilly Circusに移動して有名なおもちゃ屋さんへ。ここで前から欲しがっていたStreet Glider(16.99ポンド、約3千500円)という手持ちの靴に後付けできるローラースケートのような物と、デモンストレーションを見てすっかり気に入ったRainbow Art(19.99ポンド、約4千650円)を買って貰いました。

Glide

Rainbow

最後にHMVに行ってDVDの映画をいくつか選んだ後に4時頃帰宅しました。さっそくStreet Gliderで遊んでいますがこれがなかなか難しい。膝、肘、手首保護のバンドは大丈夫だったけれど、自転車用のヘルメットを使わせようとしたら小さくなっていて入らなかったので新しいのを買わなければ・・・。

私は家で響とお留守番。ちょっと産休中みたいだな~と思いつつ。香蓮のおなかの風邪が伝染したのか、お昼にせっかく全部食べたサバと野菜の煮込みとフルーツピューレを全部戻しました。おなかも壊しています。今月の初めにずっと体調不良でやっと元気になったのにまた。週末中に直りますように。

エシカル・トレード

この週末はチャイニーズ・ニューイヤーですね。Gong Xi Fatt Chai! 実はこれは会計部の皐月さんの一斉メールのタイトルから丸写ししただけなので読み方は分かりません。メールは月曜日に有給休暇を取りますっていう連絡でした。皐月さんはマレーシア華僑だからやっぱり家族でチャイニーズ・ニューイヤーを祝うんでしょう。プロダクション部の沙弥子さんによるとA Happy Chinese New Year! も複数の言い方があるそうです。皐月さんのは広東語版なのかな。
 イギリスの出版社はどこもカレンダーに中国のお正月の日付に印が付けてあると思います。出版物の執筆、編集、デザイン、印刷の下準備までイギリス国内でした後は、版下を経費の安い中国まで送って印刷、製本して貰うからです。お正月には中国の印刷工場も閉まってしまうので出版のスケジュールに影響するんです。中国だけではなくてマレーシアとかインドの工場も使いますが、イギリス国内やヨーロッパ内で印刷するのは納期が短い仕事の時だけです。

紗弥子さんはプロダクションの過程をコントロールする為に、毎日中国へ国際電話をかけています。今日は彼女から中国の取引先との興味深いエピソードをいくつか聞きました。中国の取引先は最近大きな敷地に工場と事務所と従業員の住居をまとめて建てたそうです。紗弥子さんが一番頻繁に電話でやり取りする、工場ではなく事務所で働くエイミーさんは週に7日、1日12時間働いているそうなんです。事務所でそこまでなら工場はいったいどんなシフトでなのかしら。
 そんなエイミーさんへのささやかなプレゼントとして、沙弥子さんは眺めていると安らげそうなテディーベアをプレゼントとして送ったそうです。ところが後から気がついたらなんとそれはMade in China。「ビスケットの詰め合わせでも何でも良いから確実にMade in Englandな物を選ぶんだったわ~。」と言ってました。でもきっと気持ちは通じていますよね。私も日本在住の頃、旅行先のイギリスで記念に買って帰ったティーポット形の時計が実はMade in Japanだったという思い出があります。

インドの印刷工場からファックスを受け取ったら、その余白に自動的に印刷される送り元の詳細がその工場の名前ではなくてインターネット・カフェだったとか。「工場の中にファックスが無くてわざわざ近所のインターネット・カフェまででかけて送っているのかしら。」と沙弥子さんは言っていました。あれ、でも工場の中に電話があるなら同じ電話線を使ってファックスも機械さえあれば送れないのかな。国際ファックスだとダメなのかな~。

あるアメリカのクライアントはEthical Tradeといって商品(この場合は書籍。)を製造する過程で労働者達が道徳的に扱われる事(雇用や労働の条件、報酬など。)を取引の条件にしています。沙弥子さんは中国も事務所までは大丈夫だと思うけれど工場はどうなっているのかしらと言っていました。じゃあエイミーさんは週に7日働いているってそれは繁忙期だけの話って事なのかな。そもそも職場と住居が同じ敷地にあるのは労働者にとって便利なのか拘束なのか・・・。
 Ethical Tradeは広義には社会の改善や環境の保護に配慮した倫理的、道徳的、良心的な商業取引という意味で使われています。イギリスの会社だとThe Body Shopがそれを前面に掲げているのがすぐに思いつきます。他にもFair TradeとかEthical Investmentを謳う商品があちこちで見られます。一種のファッションみたいになっていると感じる事もあるけど、良い事は形からでも入って中身については後から知るのでも構わないのではと思います。

Spoke too soon

朝から香蓮はみじめな様子で頭が痛いと訴えていました。熱は平熱だったけれど頭痛を抑える為に子供用の風邪薬を飲ませました。そして家を出る直前には「気持ち悪い・・・。」と言ってすぐに嘔吐。昨日家の子供達は丈夫な方なんて早くしゃべり過ぎました。トホホ。嘔吐がまた1回だけでその後ケロッとなるのかずっと続くかの判断は難しいんですよね。
 とりあえず響を預ける為にチャイルドマインダーのデニースさんの所に行きました。香蓮の容態を説明して家に連れて帰ると伝えましたが、デニースさんに話しかけられた香蓮はこのままここに居たいと言い、デニースさんも預かって様子を見て具合が悪いのが続くようだったら私達に迎えに来るように連絡するからと言ってくれました。ありがたくその好意に甘えました。

でもやっぱり体調は回復せず私がちょうど半日分働いた午後12時半にデニースさんから昼食は一口食べただけでその後また嘔吐したと電話がかかってきました。夫は仕事が詰まっていて抜けられないので私が仕事を早退して迎えに行く事に。到着した時にはソファーの上で横になって眠っていました。そっとゆすって目を覚まさせて起き上がった香蓮の顔は・・・。
 真っ白というか青みがかってさえいてかわいそうでした。水死体の顔ってこんな感じかと思った程の衝撃的な顔色で、その光景は一生忘れないと思います。これはソファーの上じゃなくて自分のベッドゆっくり休まないとねと連れて帰ろうとしたけれど、なぜかこのままここに居ると抵抗。午後にクッキーを焼く約束をしていたのだそうです。
 「明日元気になったら一緒にクッキーを焼こうね。」とデニースさんとフランクさんになだめられ家に帰って来ました。あの顔色は起き抜けだったせいみたいで、すぐにましになったので診療所に急患として駆け込む事はしませんでした。香蓮はクロワッサンを1個食べた後また風邪薬を飲み、ソファーに横になって子供番組を見ていましたが1時間半程してから眠りに落ちました。
 夕方に1度起きて吐いて、夕食にフルーツを食べてまた吐いて。幸いな事にその後はぐっすり眠っています。明日はどうなるか分かりませんがタイミング良くシャワーの修理の人を家に入れる為に夫が有給休暇を取っているので安心。響に香蓮の風邪が伝染しませんように!香蓮が早く元気になって予定の週末父娘誕生日祝いデートを楽しめますように!