テムズ河の潮汐を眺めつつ -280ページ目

週末に寝坊したい!

香蓮も昔そうだったけど、響も週末に限って早起きします。平日は7時過ぎでもまだ眠っていて起こさなくちゃいけないのに。この週末も両日5時40分に起きました。なぜに~?嫌がらせ?ベビーベッドの中に放置しておいたら泣き出したので夫が渋々起きてオムツを替えてミルクをやりました。それでも眠りに戻る訳でも機嫌が直る訳でも無かったので夫が居間に連れ出して相手をしていました。7時になって温厚な夫が珍しく逆上して「も~ダメ。響とケンカした。顔も見たくない。面倒見て。」と寝室に響を送り返して来ました。
 私もまだ眠たいのでクローゼットから洗濯バサミの入った箱を出してきてベッドの上に置きました。響は引き出しや本棚や箱から中身を取り出すのが大好きなのでこの即興のおもちゃも気に入ってくれました。箱の蓋を空けたり閉めたり、洗濯バサミを一個ずつ取り出したり戻したり。私は横になったまま洗濯バサミをベッドカバーに付けました。連続して少しだけ布を挟んで留めてあるのを響は端から当然のようにブチッブチッと外して行きました。そんなこんなで一時間、8時になって響を抱っこして居間に夫の様子を見に行くと・・・。
 せっかくの貴重な時間の殆どをコンピューターに向かっての作業で費やしてしまいソファーにちょうど横になった所でした。でもその日私は混雑を避けしかも身軽に動く為にショッピング街が開くと同時に1人で買い物に出掛ける予定だったので、嫌がる夫に響を渡して朝食と身支度を始めました。その内香蓮も起きて来ましたが夫と響の機嫌が悪いのは変わらず。香蓮も私もその巻き添えに・・・。夫も香蓮に「パパ寝不足で機嫌が悪いから、忍耐を試す様な事しないでよ。」と警告はしていましたが。

買い物は大成功で一番必要だった夫のシャツも4枚も買えて一安心。買い物中に携帯電話に夫からのテキストメッセージで、「響と仲直りしたから安心して帰って来いよ。」とありました。帰宅したら「今朝は悪かった。これからはもう観念して取り乱さないようにするから。」って。その言葉通り翌日はまた響が5時40分に起きたのにも関わらず淡々と世話をしていました。殆ど悟りの境地です。翌日同僚の蒼哉さんにこの話をしたら彼の家庭でも同じ様な状態、いや下の子は家と同じ年だけれど上の子はまだ3才なので余計大変だそうです。
 「帰宅後に子供達の世話と遊び相手、食事の準備、その他の家事を夫と協力してやるけれど一段落ついてソファーに座れるのは午後8時半過ぎ。仕事が忙しいと疲れてしまってそのまま眠ってしまう・・・。そして翌朝に『昨夜は私生活というか自分が好きな事をする時間が全然なかった。』と悲しくなるの。」と打ち明けたら彼も同じだって。週に2日位は9時には一家で就寝だそうです。彼の場合ガールフレンドは今は専業主婦だけれど下の子はあまり昼寝をしないので日中家事が出来ないんだって。

ところでね、週末に寝坊したいはイギリス英語では「I want to have lie-ins on weekends!」と言います。

残業

一平太さんが家の引っ越しで先週の金曜日から今週一杯お休みです。慣れない初音さんが部長の仕事を代行しているのに「これでもかっ!」っていう位、一平太さんが作成したリスト以外の仕事もじゃんじゃん入って来ています。それでも昨日は職場の女性達と近くのパブでランチの約束をしていたのでもちろん参加。私を入れて全部で7人で行きました。ゴシップの交換が楽しいのよね。

Book Club Alphaの話、伝説と化した解雇された短気な律人さんの話などとりとめもなくおしゃべり。私が一平太さんが自分の初めての子供の生まれて来る月を間違えていた話をしたら「つくづく彼らしい。」と一同頷いていました。そして「一平太さんが赤ちゃんにどんな名前を付けるか楽しみ!」とピクチャーリサーチャーの敦子さんが言ったら、「彼は連続殺人犯の話が好きだよね。」と返した編集の鈴さん。
 いくら好きでも自分の子供に犯人の名前は付けないと思うけど。付けたくても連続殺人犯って殆どが男で生まれて来るのは女の赤ちゃんだし。まさか被害者の名前も付けないよね。もしかして大ファンだっていうSex Pistols関連の名前かな。でも母親になるガールフレンドの方の趣味だってあるし~。もっと普通に最近流行のお花の名前かも知れません。Daisy、Poppy、Lilly、Roseとかね。

さて、珍しい外食での昼休みもきっちり1時間で戻って来て仕事再開。みっちり集中して働いているから疲れていたけれど、その昼食の席で初音さんが前日夜の9時まで残業したという話を聞いて残業する事にしました。この会社に入社してから仕事の区切りが付かなくて5分や10分遅くなった事はあったけれどそれは残業の内に入らないですよね。だからこの日が初残業でした。
 私の定時の5時が過ぎ、やはりフレックス制度を利用している皐月さんの定時の5時15分が過ぎ、遂に他の社員達の定時の5時半がやってきました。半数位がすぐに席を立ち、残りの人も6時までにはきれいさっぱり居なくなりました。残って仕事をしていたのは私と初音さんだけ。営業部の2人はその後何かの試合を観に行くので時間潰し、ピクチャーリサーチャーの敦子さんもボーイフレンドからの電話待ちで居ましたが。
 プロダクション部の史彦さんは帰り際に私を見て「おや、まだ居るんだ。何かの間違いか。」と驚いていました。「そうよ、珍しいでしょう。青い月が出るのと同じ位の頻度でしか起こらない(=殆ど奇跡)からよ~く見ておいてね。」と言うと、「い~や、これはホログラムに違いない。本物の弥生はここに居ないんだ・・・。」と呟きつつ去って行きました。

5時半を過ぎたらピタリと電話が鳴らなくなったのが印象的だったな。そして隣の建物には仕事を終えた住人が次々に帰宅して部屋に電気がつき始めて。初音さんには「弥生~、気にしないで帰って。早く家族の元に帰って。」と繰り返し言われましたが、「今の仕事に一段落付くまで。」と結局7時まで2時間残業しました。その間に「I'm just a stop gap.」なんて言い回しを覚えてしまったり。
 それ、敦子さんがなかなかかかって来ないボーイフレンドからの電話待ち中に、他のお友達に電話して言っていました。そんな表現は初めて聞いたけどすぐに意味が分かりました。要するに「私は都合の良い女なのよ。他に何も無い時だけお声がかかるのよね。」って事ですよね。お昼にパブでランチをした時に「最近会い始めた人が居るの。」ってウキウキ話して居たのに・・・。

帰宅したのは7時半。香蓮はまだ起きていたけれど響は既に夢の中。定時で帰って来ても平日の夕方に一緒に過ごせる時間は1時間半だけだけど、やっぱり全く会えないのは寂しいですね。その後一度ちょこっと吐いて泣き出し、いつもは「やれやれ。」と思うけどこの日は抱っこする口実が出来て嬉しかったです。残業体験、一度はしてみて良かったけれど今後頻繁にはしたくないですね~。

bleuさん、ありがとう!

Present

ニューヨークのbleuさんからプレゼントを頂きました。真ん中後ろに写っているのは竹の皮です。おにぎりや中華ちまきを包むのに使えるそうです。竹の皮を自分で買って来て使う機会はなかったと思うのでありがたいです。初心者の私向けに結ぶ為の紐の取り方とか、前日に水に浸して柔らかくしてから水分を良く拭き取って使うとか説明もバッチリ。夫と子供も巻き込んでおにぎりを作ってピクニックに行かなくちゃ!ご丁寧におにぎりの素まで同封して頂きました。
 七味もうどんや和風の煮物にちょっとかけるとたちまち本物っぽくなりますね~、大切に使います。そして香蓮用に懐かしい日本の駄菓子まで入っていました。小包が到着した翌日の水曜日の朝に香蓮にせがまれ、さっそく1個だけならとガムを噛むのを許可すると・・・。「ママー、ママー!」と呼ぶので何かと思ったら「初めてガムで風船が作れた!」って。その場で嬉しそうに再演してくれました。出来てどうっていう芸でもないけれど娘の成長を感じました。

ケータイ休憩、タバコ休憩

その人に最初に気がついたのは先週です。職場のバルコニーで携帯電話を使いながら右往左往しているスーツ姿の男性。見知らぬ顔だったので誰か会議に来た取引先の人が私用の電話をしているのかなと思いました。でもその後毎日のように同じ男性が携帯電話片手に現れるんですよね。同じ階にもう1つユニットがあり別の会社が入っているのですが、どうやらそこからバルコニーを通って歩いて我が社の方に来ているようでした。
 バルコニーには会社と会社の間で仕切りはないです。私だって朝職場で1人の時に変質者が進入して来たらバルコニーを通って隣の会社に助けを求めようと思っているけれど、緊急時でもなければ行こうとは思わないです。これまで誰も隣の会社のからバルコニーを通ってこちら側まで来た事はなかったし。でも会社と大家さんの間の契約では非常事態じゃなくても行き来しても良い共用バルコニーとなっているのかもと思いました。
 一度社長の巌さんが仕事をしながらその侵入者に気がついて、「おや?!」という顔をしていましたがそのまま何もせず。何も言われないのに調子に乗ってかとうとう今日はその男性はタバコを片手にもう1人の男性と一緒にやってきました。「何?春でもう窓も開いているのに他所の会社のバルコニーでタバコ休憩?!」と思っていたらもう1人の社長の輝明さんがそれに気がついて外に出て声をかけていました。
 きっと「迷惑だからこちら側に来ないでくれ。」とか何とか注意したんだろうな。バルコニーから見聞き出来る様な位置で企業秘密の案件の会議をするなんて事はないけれど。普通は誤解されても困るしって遠慮するわよね~。私はコンピューターのスクリーン越しにそのバルコニーが見える位置に座っているので、その人にウロウロされるととても気になったので訪問が止んでホッとしました。

11ヶ月でよちよち歩きの始まり?!

11/05/07 Friday
チャイルドマインダーさんの家で階段を一挙に2階まで登ってしまいました。後ろに向かって落っこちないように香蓮がすぐ後ろを一緒に登って行ったそうです。さっそく台所だけではなく階段の登り口にも安全ゲートが設置されました。

13/05/07 Sunday
コーヒーテーブルで掴まり立ちしていましたが、急に両手を離して側に膝をついて座っていた夫に向かって一歩二歩と歩きました。一応これが最初の独立歩行?!でも独立起立はまだやっている姿見た事ないけど。微妙だな~。

14/05/07 Monday
香蓮のIKEAのプラスチック製のスツールで掴まり立ちをしていたら床の上でそれが滑って少し動きました。そのまま手押し車のようにスツールを使ってズズッズズッと居間から廊下を行ったり来たりしていました。
 かと思えば側に立っていた私の後ろからジーンズの膝の後ろ辺りの生地を両手で掴んで立ち上がり、そのままの体勢で私がゆっくり足を運ぶとそれに合わせてくっついて歩いたりもしました。まるで小判ザメ!

15/05/07 Tuesday
香蓮と私は歯医者さんの予約があったので響だけチャイルドマインダーさんに預けて帰宅した直後に彼女から電話が。「少し前に試した時には動くと怖がって泣いてしまった手押し車で家の端から端まで歩いているわよ!」って。

チャイルドマインダーさんの所で歩行器を楽しんでいる時も迷ったけれど手押し車もどうしようかな。買っても使用期間は1ヶ月にも満たないかもしれないし。平日5日間は預け先で使えるんだからやっぱり買うのは止めておきます。

シンクロニシティー

Book Team Alphaの為に『The Book Thief』を読んでいます。最初の一行から心を掴まれたという訳ではなかったけれど一度その世界に入り込むと面白くて閉じるのが難しいです。前は通勤途中の地下鉄で読書をしていたけれど、今の会社に移ってからはバス通勤になり車酔いしてしまうのでできません。携帯電話でメールやゲームをしたりDVDを見たりもダメ。それでも考え事をしたり空想(妄想?!)に耽ったりこっそり他の乗客や窓の外を行く人を観察したりで暇は持て余さないけど。
 今朝はバス停でバスを待ちながら読んでいた『The Book Thief』が止められなくてバス乗車後も読書続行。予想通り気持ち悪くなったので騙し騙しバス停や信号で止まる時だけに読んだりと無駄な努力をしつつ。20分後にバスを降りた時は完全に車酔いしていました。でももちろん吐くまでは行かなかったけど。100m位「気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。」と思いながら歩いたらもう治まりました。自己責任の不摂生で人には迷惑かかっていないので自分で自分を許す!
 会社に着いて仕事を始めようとコンピューターを立ち上げて担当している本のページを開けたらちょうどアドルフ・ヒトラーが演説している写真と彼に関する記述が目の前に。先週からの続きの仕事なんだけれどちょうどこのページからだなんて気がついていませんでした。『The Book Thief』は第二次大戦下のドイツでのお話なんですよ。なので本の中にも繰り返し敵としてのアドルフ・ヒトラーが出て来るの!ユングのシンクロニシティーかな~?!

一平太リスト

6月の響の1才の誕生日に合わせて日本から母と妹が遊びに来る事になりました。さっそく所定の用紙に記入してからデザイン部長の一平太さんに有給休暇の申請すると彼はスケジュール帳のページを開いてYayoi Holidayと記入しつつ・・・。

部長:「あ~、この辺り私も休暇の予定なんだよな。(デザイナーの数が半減する事態は避けたいぞ。)」
私:「Paternity Leaveの事ですか?確かお子さんが生まれるのは6月初旬じゃなくて7月初旬ですよね?」
部長:「あ~、そうだったな。」
私:「・・・。(自分のしかも初めての赤ちゃんが生まれる月を間違えるなよ!)」

私はこういう一平太さんが好きです。思い返せば一番最初に電話で話した時の印象もノンビリしていたな~。あまりに会話に間隔が空くので側に誰か他の人が居て話しかけられているとか別の作業をしながら話しているのかと思った位で。
 彼は金曜日から来週一杯休んで引っ越しとその後片付けをします。赤ちゃんが生まれる前にガールフレンドと同じ屋根の下に暮らせるようになって何より。ところでそれについて同僚のデザイナーの蒼哉さんは何も知らなかったみたいです。

今朝部長代理の初音さんが一平太さん手書きの優先の仕事リストを手に私と蒼哉さんに声をかけた時に初めて知ったって。一平太さんも蒼哉さんも自分の事は自分の中に秘めておく性質が裏目に出てしまっています。ま~、実害はあまりないですけど。
 初音さんは巨大なリストに少々焦り気味。「今の仕事が終わったら次の仕事を指示するから聞きに来てね。そして何か仕事に変更や問題があったら私にも知らせてね。」と。それはいつもしている事だけど彼女の心の安定の為によりマメにしようと思いました。

今日は2回位私がプロダクション部の人や営業の人に話しかけられていると初音さんが飛んで来ました。特に営業の人が私に私が担当した仕事のカラープルーフの確認と署名を頼んだ時は、殆ど私の持つペンを奪いかねない勢い。初音さんは署名にこだわりがあるみたい。
 以前一度、プリンター修理の人が仕事を終えた時に彼が通常報告する一平太さんが不在で。デザイン部門の誰とも特定せずにいつも通り「プリンターの修理が済んだので確認の為に適当なカラーのファイルを印刷してみてください。」と言ったと私は思いました。
 雑用なので「私がやりますか?」と立候補したら初音さんが「いや私がやる。」と。「え、本当に?」と聞くと再びきっぱり「私がやります!」と。実は修理の人は修理終了確認の用紙への署名を求めていたんですね。初音さんの行動を見て初めて理解したんですけど。
 あの時の初音さんはちょっと怖かったな~。その件があったので今日営業の人にペンを渡されてもすぐさま署名はせずに、まず初音さんの意向を伺ってみたらやっぱり「私が署名します!」って。部長代理の仕事を全うしたいのかしらん。
 初音さんのお株を奪おうなんて滅相もないって感じなんですけどね。これまでの2年間一緒に働いていて、私とそして蒼哉さんには管理職への興味も野心も全くないのは明らかだと思うんですけど。彼女の事を怖いと思うのはこういう時位かな。

これまで初音さんがプロダクション部の人達に対して怒って一時的に彼らを無視していたのを目撃した事があるし、オフィス・マネージャーの菜々香さんが受付として初音さんへの電話を取り次いだ時のやり方が気に入らないと怒鳴りに行ったなんて話は聞いた事があるけれど。
 どちらも直接で始めから終わりまで目撃した訳ではないのでその行動が無理もないものであったかは分かりません。でも多少気分にムラがあるというのは確かなのかも。私はこれまでその被害には遭っていないばかりか、彼女が部長代理をしている時には毎日「ありがとう。」って言って貰えます。相性かな。

今日は初音さんは眼科に行く為に私の退社時間と同じ5時に早引けする予定でした。なのに5時直前になってから「今日の早引けは止めました。」と彼女から一斉メールが。「まさか仕事が忙しくて自らキャンセルしたんじゃないよね?」と思って聞いてみたらそうだって。
 「今日が締め切りの仕事のせいですか?子供達のお迎えは夫に任せて私が引き継いで残業しますから眼科に行ってください。」と申し出たけど、「一平太さんからの仕事の優先順位表を消化して来週の予定を立てたいの。」という事で代われない内容。
 かわいそうに、初音さんは相当なプレッシャーを感じているみたい。「一平太リスト」に載っていない急な仕事も日々発生するし。彼女の負担を軽くする為に私も一生懸命協力しようと思いました。普段いかに一平太さんが動じずにクールに仕事をしているかが分かるな~。

勉さんさようなら

勉さんはまだ大学生の頃に半年程休学してインターンとして夫の職場で働き、卒業後もまたウェブデザイナーとして働きに戻って来ていました。夫は「隣に座っていると職場でも香蓮といるみたいで疲れるから席替えして欲しい。」反面「素直で真面目で才能もあるやつ。」という評価をしているようです。彼の子供っぽい行動については過去記事の学生インターン甘いもの好きをご参照ください。
 夫から聞いた一番最近の勉さんエピソードは「飲み過ぎで二日酔いになり、翌朝の通勤途中の地下鉄で急に吐き気を催した。次の会社の最寄り駅までも待てない程の事態は切迫していたので、慌てて鞄の中身を全て取り出して鞄の中に吐いた。地下鉄を降りて地上に出て最初に見つけたゴミ箱にゲロごと鞄を捨てた。」というものでした!周りの乗客達も思いっきり引いて遠巻きに眺めていたでしょうね。

そんな勉さんも新しい挑戦を求めて転職する事になりました。夫の会社では会社からの送別金と残る同僚達の間で出し合ったお金を合わせて去って行く人に記念品を買うのが常です。勉さんの前に辞めた男性はXboxを貰っていました。私と同年代、30代も半ば過ぎの2児の父でしたがゲームとかガジェットとか好きな人だったので。勉さんには額入りの職場の写真が選ばれました。
 いや記念にはなるけれどあんまり貰って嬉しい物でもないですよね。額入りの職場の写真。狭いながらも家具はスマートでシステムキッチンの戸棚の扉の色は会社の色の赤になっていたりして結構素敵なんですけれど。まあそういう問題じゃないです。実はこれ、夫と他の同僚のイヂワルです。別にプレゼントは用意してあるけれど、まずこの職場の写真を渡して勉さんをいたぶって楽しもうとしていたんです。
 勉さん最後の出勤日の朝、一堂会議室に集まり社長のスピーチと記念品の贈呈が行われました。記念品の額入り職場写真を受け取った勉さんは落胆を表に出さず感謝の意を述べ立派な挨拶をしました。が、その後仕事を再開した所で予想通り勉さんが親しい同僚にメッセンジャーで記念品への正直な感想を・・・。「少しがっかり。あの鞄ゲロの話で『新しい鞄が必要。』ってヒントを出したつもりだったのに~。」って。
 その勉さんが漏らした感想を読んだ同僚はコピペで他の同僚にも回して笑いをかみ殺していたそうです。しばら~くしてから予定通り、「勉、額入り職場写真は冗談、本当の記念品はこれだよ。」と言ってそれを渡すと輝くような笑顔で喜んでいたそうです。それにしてもがっかりしながらも相手の気持ちを思いやってそれを表情には出さなかった勉さんは育ちが良いのね。ちなみに本物の記念品はまたしてもXboxでした。

お稲荷さん

香蓮は生後10ヶ月半で歩き出したけれど響はまだ。後1週間程で生後11ヶ月になるけれど何にも掴まらないでのたっちもまだです。毎日台所の入り口の安全ゲートやベッドの柵などに掴まって屈伸運動を繰り返して日々筋力は増強している様子ですが。
 反対に香蓮は1才を過ぎてから大分経っても使っていたベビーバスを響は最近卒業しました。体が巨大過ぎて横に寝かせて髪をシャンプーするのが物理的に不可能になってしまったからです。姉と弟で一緒に大きいバスタブに入って遊ぶ様子を見守るのもまた楽しいです。
 響は大きいお風呂がよほど気に入ったのか、バスルームのドアが開いているのを見るとすかさずハイハイで中に入って行きバスタブの縁につかまっています。短い足でいくら低い西洋式のバスタブだってまたげる訳はないのにまたごうとしている様子が間抜けで・・・。

間抜けと言えば響は今朝寝室のベッドサイドテーブルで掴まり立ちをしていたのですが、何を思ったか額をコンとテーブルにぶつけました。「あれ?」という表情で泣き出すかと思ったらまた何度もわざとコンとぶつけに行くから慌てて手でカバーしました。
 夫に報告したら「前にも言っただろ。それは男の子だから。男の子は興奮しやすくてむやみに奇声を発っして走り回ったり無意味に壁にゴンゴン頭をぶつけたりするんだよ。将来サッカーの練習の相手をしてとか言いだす男の子らしい男の子になるかな。やれやれ。」って。
 「でも香蓮だって小さい頃壁にわざとゴンゴン頭をぶつけてた時期があったじゃない。」と言うと、「あ、男の子と女の子の違いは~、男の子の場合香蓮の年(6才。)になってもまだやるんだよ。」と。そうだったかな~、小学校低学年の時のクラスメートの男子は。

もうすぐ1才の誕生日を迎えてしまう(成長はもちろん嬉しいけど寂しさも隠せません。)響ですが、寝起きはちょっと水分が多い感じでフニャっとしていて新生児の時みたいで懐かしいです。ちょっとお煮染めっぽくて特に寝袋に入っているとお稲荷さんみたい。

Blowing Raspberries

閉じた唇の間から空気を出して唇を震わせてブ~~~!っとやる事をBlowing Raspberriesって言うんだって。今日チャイルドマインダーさんが、「Tate has been blowing raspberries all day!」と教えてくれたんです。そんな表現は今まで聞いた事がなかったけれど、目の前でまた響が「ブ~~~!」っとやっていたので意味は分かりました。
 帰宅してから辞書を調べても不思議とBlow Raspberryの組み合わせでは載っていませんでした。夫に聞いたら普通の表現だって言っていたけれど。果物のラズベリーの意味の他に俗語で侮蔑、嫌悪、不同意、拒絶、嘲笑などの意味があり、raspberry tart(ラズベリー・タルト)の韻を踏むfart(ファート、オナラ)から来ているそうです。なるほどね。
 そうそう、最近響は好きなんですよ。ブ~~~!っとやるの。唾が飛び散るから止めて欲しいです。特に食事中は食べ物が飛び散って食べさせている人の洋服や顔まで汚れるから大迷惑。床をハイハイしながらもブ~~~!ブ~~~!ブ~~~!っと言い続けるので夫が響に向かって「君は掃除機かい?」と話しかけていました。