画像としての外国語 | テムズ河の潮汐を眺めつつ

画像としての外国語

水曜日に超音波スキャンの為に病院に行った後帰宅しようと停留所に座ってバスを待っていたら20代半ば位の男性がウロウロしていました。そのバス停からバスに乗ろうかどうか迷っていたらしいです。背は男性としてはあまり高くなく170cm位で少し太め。白人で目はギョロッとした感じで赤毛のカールの強い短めの短めの髪型をしていました。
 赤毛とは言うけれど『赤毛のアン』でもアンが「にんじん!にんじん!」とからかわれたように本当はトマトのような赤ではなくて人参のようなオレンジなんです。レッド・ヘアの代わりにジンジャー(ショウガ)・ヘアと表現される事もあります。そしてこの髪の持ち主は概して青白い程の顔色でそばかすがあるイメージです。
 その男性は1人で無言だったのでアクセントがどんな感じかは聞けなかったのですがな~んとなくイギリス人ではないような気がしました。服装はジーンズかチノパンに茶色のパーカーで襟元から黄色っぽいシャツかTシャツが覗いていたような。足元はもう忘れてしまいました。バックパックを持っていたような・・・。
 どうしてただの通りすがりの人の事をこんなに覚えているかというと彼が来ていたパーカーの胸元のロゴが漢字で『尊王攘夷』だったからです。『尊王攘夷』ってイギリスの街中のバス停に居ながら私の頭の中は「幕末、開国反対、長州・・・。」これ、どこかのファッション・ブランドが最近使いだしたとか?
 以前からTシャツの胸元にカタカナで『アカミミ』と書いてあるのは何度も見た事あるんですどね。スケーターっぽいファッションの人の。それ以外にも1995年に渡英してすぐの頃から日本語や漢字の入ったファッションは結構人気です。ベッドカバーや匂い付きキャンドルなどのインテリア用品に使われている事も。
 Tシャツで他に印象に残っているのは電気製品の使用説明書の一部を拡大コピーしたらしい物などです。そう言えば一時イギリス人のお友達が使っていたスクリーンセーバーは映画『Matrix』のもので、それは黒い背景の上を電光掲示板のように縦に黄緑色に光る日本語っぽい文字が流れて行くデザインでした。 
 欧米のデザイナーは日本語は全く分らずどこかから丸ごとコピーして新たに文章は作らないので、日本で見る和製英語のような文法的間違いは無いです。でも逆に本当~に分らないから向きが逆さまだったり鏡文字だったりする事はしょっちゅうです。職場の児童書部門の部長さんの洋服の漢字プリントも逆さま・・・。