すこの文章はKindleで出版した、
「与論島・小さな島のピアノ協奏曲」という本を連載形式で全文公開するものです。
『与論島の子どもたちに、最高の音楽体験を届けたい!』
この物語は、南の島・与論島で焼肉屋を営むナビが、即興演奏ピアニスト「日吉真澄」さんを島に招き、学校訪問演奏、そしてピアノコンサート開催を目指した、実際にあった約100日間の物語。
本文最後に、Kindle本のリンクがあります。一気に読みたい方はそちらから読んでいただけると嬉しいです🙇
当日はYouTube無料生配信も行います。ぜひ、当日は与論島へ、もしくはオンラインでYouTube、stand.fmから応援に駆けつけていただけると嬉しいです‼️
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♩フレーズⅣ 〜僕がラジオパーソナリティーに!?〜
目を覚ますと、カプセルホテルの中だった。
今日は、コージィーさんと一緒に、FMCiao!のスタジオで「ぶっちゃけ熱海」の収録をする日だ。
そして、午後からはひよさんにも会いに行く。
時計を見ると、朝の五時半。よかった! 寝坊しなかった。むしろ少し早く起きすぎた。
せっかくだから、少し早めに新幹線に乗って、熱海の街を散歩してみよう。
さっと荷物をまとめ、外に出ると、まだ薄暗い。周りは高層ビルだらけ。大都会だ。
途中、コンビニで簡単な朝御飯を買って、品川駅まで歩く。
僕は、コージィーさんとの約束より一時間半ほど早く着く新幹線で、熱海へと向かった。
コージィーさんとのラジオが始まってから半年ちょっと。これまでは、ずっとオンラインでラジオ収録をしていた。
月1出演でも、一応「ラジオパーソナリティー」と呼んでもらっているが、実際は自分の焼肉屋の客席で収録していたので、やはり実感としては薄くもあった。
それが、今向かっているのは本物のラジオ局。本物のスタジオ、本物のラジオブースでの初めての収録だ。緊張するのだろうか?
そして何より、めちゃくちゃお世話になっているコージィーさんとの初対面だ! どんな顔をして会うことになるのだろう? 意外と普通だろうか?
ちなみに、コージィーさんが住んでいるのは、熱海市近隣の沼津市。FMCiao!とコージィーさんの自宅は約三十キロほどの距離だ。
そして、これは本当に不思議なご縁なのだが、ひよさんの実家もまたコージィーさんの地元に近い。
FMCiao!とコージィーさんの自宅との、ちょうど中間くらいにひよさんの実家がある。
しかも、たまたま僕がコージィーさんと会うタイミングと、たまたま、ひよさんのお父さんの誕生日が重なった。ひよさんはお父さんのお祝いのために実家に里帰りするそうだ。
そんなわけで、FMCiao!での収録のあと、コージィーさんの住んでいる沼津に車で戻る途中で、実家に帰省中のひよさんを拾って、沼津で一緒に食事をしようということになったのだ。
それにしても、遠く遠く離れた、南の島・与論島にいる僕が、なぜ、熱海でラジオ番組の月1パーソナリティーなんて大役を任されているのか?
話は二年ほど遡る。
2023年の秋。当時の僕にとって、コージィーさんはスタエフ内の大人気配信者で、雲の上の存在だった。
スタエフは、誰でも気軽に好きなことを声で配信出来るプラットフォームなので、僕は与論島の話や、自分のことを好き勝手喋っている、いわば素人配信者だったが、コージィーさんは違った。
収録では、がっつり編集を入れた本物のラジオに引けをとらないクオリティの番組を作っていたし、ライブ放送でもたくさんのファンが集まっていてコメントが止まらない。
そんなコージィーさんと、たまたまスタエフ内での同じコミュニティに入ったことをきっかけにコージィーさんとのやり取りが始まった。
僕も、コージィーさんに憧れて、ちょっとしたインタビュー番組を始めてみたりした。
そこで、コージィーさんをゲストに呼んだ時には、話が盛り上がりすぎて、予定より倍の時間になってしまった。
どうしようかと困っていた僕に、コージィーさんは「俺が編集してやるよ」とその日のうちに、音源を切り貼りして、前後編の二本分の音源にして送ってくれた。
それをきっかけに、僕が深夜に店の洗い物をしながらライブ配信をしているときに、コージィーさんがちょこちょこ顔を出してくれるようになった。
スタエフでは、ライブ配信中にリクエストするとその場にスピーカーとして上がって話が出来る、コラボ機能がある。
深夜の洗い物ライブでコージィーさんが来ると「ナビちゃん、また夜中に洗い物をしてんのかぁー」とコラボで上がってきては、夜な夜な2人で語ったりした。
そんなコージィーさんの夢は、地上波ラジオの番組を持つことだと言っていた。そのために、スタエフでも、クオリティや時間を意識して本格的な番組作りをしていると聞いた。
コージィーさんとやり取りが始まって半年ほどたった頃、なんとコージィーさんから地上波ラジオのパーソナリティーをしないかという話が舞い込んできた。
「ぶっちゃけ熱海」という番組のパーソナリティーを長年勤めていた、ちゃ〜べんさんが引退するという。
そのちゃ~べんさんから番組を引き継ぐ形で、2024年春からコージィーさんが、念願の地上波ラジオパーソナリティーに就任した。
あのコージィーさんが、ついに地上波ラジオに! やっぱりコージィーさんはすごい! あれだけのクオリティの番組を作っていただけある!
ますます、すごい世界にいってしまった。そう思っていた矢先、コージィーさんから驚きの相談があった。
コージィーさんが、ラジオパーソナリティーになった翌月頃、コージィーさんから「ナビちゃん、折り入って相談があるんだよ」と連絡があった。
なんと、僕にぶっちゃけ熱海に出てもらえないかという相談だった。しかも、単発ゲストではなく、不定期でも時々出てくれないかと。
ぶっちゃけ熱海は、毎週火曜の夜7時からの三十分番組だ。つまり、コージィーさんは月に4〜5本の音源を作ることになる。編集作業は慣れているにしても、毎週のネタを用意するのはなかなかに大変だ。
そこで「力を貸してくれないか」ということで、僕に声をかけてくれたそうだ。
ぶっちゃけ熱海は、わりと地域密着型で「地元」にスポットを当てた番組だ。地元の情報番組というよりは、地元で頑張っている「人」にスポットを当てるような、あえて表現するなら「人情番組」と言ってもいいかもしれない。
先代のちゃ〜べんさんも、熱海を盛り上げたいという想いでこの番組のパーソナリティーを長年勤めてきた。
コージィーさんがこの番組を引き受けたのも、地元を盛り上げたい、地元への恩返しという想いもあってのことだったらしい。
そして、これまでの僕とのやりとりの中で、「一緒に番組を作るなら、ナビちゃんだ!」と思ってくれたそうだ。
それに、熱海も与論も、同じ海のある観光地という共通点もある。
しかし、なぜ一緒にやるなら僕だと思ってくれたのか。その理由を聞くと、答えはこうだった。
「ナビちゃんはスタエフでも、ずっと与論島の良さを伝え続けているし、ぶっちゃけ熱海もそういう地元を盛り上げたいという番組だから。
俺も地元になにか貢献したいと思ってるんだよ。そういう意味では、俺もナビちゃんも、同士だと思ってる」
あのコージィーさんが、僕のことを同士だって!? もはや、断る理由はなにもない!
「わかりました! ぜひぜひやらせてください! 頑張ります!」
そして、2025年の5月、ぶっちゃけ熱海内のミニコーナー「ヨロントウナビ」として、地上波の電波に乗った。
初回は本当に緊張した。オンラインでの収録だったが、収録の合間合間のやりとりの中で、コージィーさんがこの番組にどれだけ真剣に向き合っているかが十分伝わってくる。その雰囲気は、まるで職人のようだった。
(ぶっちゃけ熱海、ナビ初出演回アーカイブ音源⇒ https://stand.fm/episodes/663a633c97d22bc7baa77dcc )
初回の収録が放送されてすぐに、コージィーさんから「ナビちゃん! ヨロントウナビ、不定期と言わず毎月やろう!」と提案があり、7月から僕は月1パーソナリティーとなった。
最初、僕は周りのみんなには「月1ゲスト」と言っていた。が、すぐにコージィーさんに優しく訂正された。
「ナビちゃんはゲストじゃない。月1だけど、俺としては『パーソナリティー』として出てもらってると思ってるから」
この言葉のお陰で、僕もスイッチが切り替わったように思う。任されたからには、いつまでもお客さん気分ではいけない。
僕もコージィーさんや、先代のちゃ〜べんさんの想いを大事にして、一緒に番組作りをしていくんだ! と覚悟を決めた。
ちなみに、ちゃ~べんさんもまた、スタエフをやっている。「ヨロントウナビ」が始まってすぐに、ちゃ~べんさんから丁寧なあいさつのレター(スタエフ内でのDM)を頂いた。
ちゃ〜べんさんの人の良さ、優しさが詰まった、あたたかく嬉しいレターだった。
それをきっかけに、ちゃ〜べんさんとの交流も始まった。すぐに、親しみを込めて「ちゃ〜さん」と呼ぶようになった。
ちゃ〜さんを知れば知るほど、すごい人だということが、あとからあとから分かってきた。
ちゃ〜さんは熱海を盛り上げるために、「あたぶらないと」という音楽イベントを六十回以上も開催し、それ以外にも東北の震災復興支援の「タカタフェスタ」という大きなイベントの実行委員長も何度も務めている。
実は僕が、ひよさんを与論島に呼ぼうと思い付いた時に、このコージィーさんとちゃ〜さんの存在も、僕の背中を押してくれた。
思い付いたその時、やはり少しは躊躇もした。
本当にこんなことを実行に移して大丈夫か? うまくいく保証なんてどこにもないじゃないか。
そんな時に、地元を盛り上げるために熱い思いを持っているコージィーさんとちゃ〜さんの顔が浮かんだ。
「よし、僕だって二人に負けてられない!」
そんな想いで、一歩を踏み出したのだった。
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一気に読みたい方はこちらから
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【えっ⁉️これ本当に即興なの⁉️】
日吉さんの即興演奏をぜひ、聞いてみてください🙇
🎹ピアニスト日吉真澄・即興演奏『ヨロンブルー』🎹
2/21(土)の与論島ピアノコンサートまでに1万再生目指しています✨
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このコンサートは、島の方も、島外の方も、オンラインからも、より多くの方に感動を届けたいという想いから、『入場無料・YouTubeでの無料配信』で開催します。
そのため、運営費はチケット収入ではなく、この企画に共感してくださる皆さんの「応援」という形(ご支援・スポンサー)により運営されています。
ご支援は、コンサート運営費、学校訪問演奏、会場づくり、そして子どもたちへとつながる企画に、大切に使わせていただきます。
今回は、「花の苗で応援するプロジェクト」も実施予定です。
コンサートをきっかけに、卒業式・入学式を花いっぱいで迎えられるよう、島の学校へ花の苗を届けたいと考えています。
なお、運営費用を超えて集まった分は、与論島内の学校や子育て支援団体など、島の子どもたちの未来のために寄付させていただきます。
詳細・応援方法は、公式ホームページに掲載しています。
もし心が動いたら、ぜひ応援という形で関わっていただき、皆さんと一緒に、このコンサートの結末を迎えられたら嬉しいです。
「日吉真澄・ピアノコンサート『瞬音』in 与論島」
主催:「すみ火焼肉サム」店主・ナビ

