留保利益(retained earnings)の定義とは? | 【匠】会計・英語・ITを武器に!バンコクで働くバイリンガル米国公認会計士のブログ

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こんにちは。謙信です。

前回は、配当(dividends)支払によって、「今期末の留保利益」が減少することを確認しました。

大事な点は、「配当(dividends)は株主に対する利益の還元」なので、「今期の利益」が確定した後に支払われるということですね。

式にすると、こうでした。

今期末の留保利益=前期末の留保利益+今期の利益-配当


今回は、今さらかという声も聞こえてきそうですが、留保利益(retained earnings)の定義について触れてみたいと思います。

留保利益(retained earnings)とは「事業単位(entity)が自らの事業活動によって獲得した株主資本(shareholders' equity)の増加額のうち、配当(dividends)として事業単位外へ流出した部分を差し引いた残りの累計額」と定義できますね。


Retained earnings is the amount of shareholders' equity that has been earned by the profitable operations of the entity and that has been retained in the entity.


つまり、留保利益(retained earnings)とは、利益(earnings)のうち、事業単位(entity)内部に留保されている(retained)部分のため、こう呼ばれているんですね。


このような考え方のため、留保利益は「内部留保」とも呼ばれます。

言葉の定義が分かると、単に暗記するより記憶に定着するし、また何より面白いと感じられるのではないでしょうか?