利益確定後に、留保利益を減少させる会計処理とは? | 【匠】会計・英語・ITを武器に!バンコクで働くバイリンガル米国公認会計士のブログ

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こんにちは。謙信です。

前回は、今期末の留保利益、前期末の留保利益、今期の利益の関係を式で表してみました。

今期末の留保利益=前期末の留保利益+今期の利益


今回は、この式が成り立たない場合を見てみたいと思います。

みなさん、「今期の利益」というのは、当然「今期の」すべての取引が完了してから算出されますよね。「今期の利益」算出後は、「今期末の留保利益」が確定すると思うかもしれないですね。

実は「今期の利益」が算出された後でも、唯一、「今期末の留保利益」に影響を与える会計処理があるんです。

それは「配当(dividends)支払」です。

配当は株主に対する利益の還元でしたね。

つまり、配当は、「今期の利益」が確定した後に支払われ、「今期末の留保利益」を減少させるんですね。

式にするとこうなります。

今期末の留保利益=前期末の留保利益+今期の利益-配当


この考え方は非常に重要で、米国公認会計士(U.S.CPA)試験合格には必須です。ただ、理解してしまえば、簡単ですね!