「今期・前期の留保利益」と「今期の利益」の関係とは? | 【匠】会計・英語・ITを武器に!バンコクで働くバイリンガル米国公認会計士のブログ

【匠】会計・英語・ITを武器に!バンコクで働くバイリンガル米国公認会計士のブログ

バンコクを拠点に、世界中でビジネス・投資を行っている米国公認会計士が情報発信をするブログ。会計・英語・ITを駆使して、セミリタイアまでの過程を赤裸々に綴る。まずは、TOEIC900点を取得しませんか?

こんにちは。謙信です。

前回は、収益(revenues)と費用(expenses)の定義を見てみました。留保利益(retained earnings)の増加を収益(revenues)と呼び、留保利益(retained earnings)の減少を費用(expenses)と呼ぶのでしたね。

棚卸資産(inventories)の販売時には、収益と費用が同時に計上されるという例題を確認しました。


今回は、引き続き留保利益(retained earnings)について見ていきたいと思います。

今まで、留保利益(retained earnings)は「利益の累積額」という話を何回かしてきました。つまり、前期末の留保利益に、今期の利益を足すと、今期末の留保利益になるということですね。

式にすると、こうなります。

今期末の留保利益=前期末の留保利益+今期の利益

また、この式を変形すると、

今期の利益=今期末の留保利益-前期末の留保利益

これ、数学的には当然なのですが、少し面白いことが分かります。今期末の留保利益も前期末の留保利益もB/Sの項目ですよね。

つまり、損益計算書で確認するものだと思っている今期の利益(income)を、今期と前期の貸借対照表を確認することで分かってしまうということです。


ただ、実は上記の式が成り立たないことがあるんですね。【連載B/S】を読んでくれたみなさんはピンときてるかもしれませんが、次回、この点を説明させて頂きます。