【連載B/S⑩】配当(dividends)支払時の会計処理とは? | 【匠】会計・英語・ITを武器に!バンコクで働くバイリンガル米国公認会計士のブログ

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こんにちは。謙信です。

前回は、前払い費用(prepaid expenses)の一種である、前払い保険(prepaid insurance)の会計処理について語らせて頂きました。あまり馴染みのない会計処理かもしれませんが、簡単に理解出来たのではないでしょうか?

大事な点は、前払い費用(prepaid expenses)は、費用という言葉が付いていますが、資産(assets)であるという点です。

前回の図を再掲しておきますね。


記事88_20120827前払い費用の会計処理



今回は、また今までとは毛色の異なる話をさせて頂きます。ズバリ、配当(dividends)についてです。

まずは、配当(dividends)の定義からいきましょう!

配当(dividends)とは、株主に対する利益の還元です。

この配当ですが、通常は現金で支払われます。


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1月13日、Kenshin社は、出資者である謙信に、配当(dividends)として、現金$500を支払った。


記事89_20120827_02配当支払時の会計処理



まず、現金(cash)が$500減りますね。そして、配当(dividends)は「株主に対する利益の還元」なので、「利益の累積額」である留保利益(retained earnings)を$500減らします。

配当の支払も、分かってしまうと簡単ですね!


余談ですが、みなさん、株を買ったことはありますか?

謙信は、タイ企業の株を買って持っていたことがあります。当時、定期的に配当(dividends)を受け取っていましたが、そのタイ企業は、現金(cash)を減らして、留保利益(retained earnings)も減らすという処理をしていたんですね。