Marrowbone
2017年 アメリカ、スペイン監督:セルヒオ・G・サンチェス
出演:ジョージ・マッケイ、ミア・ゴス、アンナ・テイラー・ジョイ
◼️あらすじ
人里離れた大きな屋敷に越してきた母親と4人の兄妹。
この家族はワケありらしく、心機一転この地で暮らすことになったらしい。
しかし間も無く母親が病死してしまい、取り残された4人兄妹は母親が言い残した奇妙な掟を忠実に守りながら世間との交わりを避けてひっそりと暮らしていた。
だが、彼らの生活を脅かす脅威が迫っていた。
◼️感想
泉里香みたいな美人が「今夜は陰鬱な気分になりたいの。何かいい映画ない?」と訊いてきたらドキドキしてしまいますね。
それはどうでもいい妄想なんですが、そんな時はスッと本作を差し出しましょうかね。
(この先、泉里香は関係ありません)
最近観たなかではダントツで陰鬱な映画でした。
お話は陰惨そのもの。画面は終始暗いし、淡々とゆったりとした展開、そして息を潜めたように静かです。
おぬし、寝かす気か…。
と言いたくなるほどの催眠映画というか、不思議なリラクゼーション効果があると思います。
陰鬱なのにリラクゼーション、というのがよく分からないのですが、それが本作の特色かなぁと。
実際に僕は何度か寝落ちしてしまったために、複数回に分けて観ることになりました。「あ〜、寝られへん」という夜は『マローボーン家の掟』オススメでございます。
陰鬱で気が滅入る
眠気を催す
という効果があることから、
出撃前の軍隊に本作を観させると戦意喪失するのではないでしょーか。
人質を盾に立て篭もった犯人に観させてもいいかもしれません。
なので、社運を懸けたプレゼンの前に本作を観てはいけませんし、意中の相手とのデート前に観てもいけません。
それが『マローボーン家の掟』を観る際の掟だと思いますー。
僕の評価:4点/10