田舎の家に行ったら、今まで大型犬が3匹いたところに、更に2頭の大型犬が加わっていた。血統書が無いのであれだけど、一応ゴールデンレトリバー。
 まず最初に生まれたてのテンモーが来たらしい。メスでたぶん今は5ヶ月程度。

 まだ子供だけど20kgあって、遊んでいるだけでも力が強くて大変だ。
 そしてもう一頭がボボー。テンモーの姉弟のオスで、テンモーの友達として少し後に来たらしい。そのボボーは最初に会ったその時から僕のズボンのすそを咥えて離れなく、僕が座ると寄りかかるようにべったりとくっついてきたのだ。
 だけど肝心の僕が風邪でダウンしてたので、写真も撮っていなくてあまり遊べなかった。夜中に起きてトイレに行こうと外に出ても、トランクスのすそに食らいついて来る、ちょっとした鬱陶しさだった。
 ところが、僕が体調復活すると共にボボーがぐったりしてしまった。実は初日から彼のお尻には同じく飼っている犬に噛まれた傷があって、それが膿んでいたので辛いのだろうと思ったのだ。
 そこで車で30分ほどの街の獣医へ連れて行ったら、傷の処置をして2本注射をうたれて帰ってきた。ところが今度は嘔吐と下痢のダブルパンチで、仕方なく翌朝一番でもう一度連れて行って、結局傷が膿んでいたからではなくて何かしらの感染症にかかっているとのことで、注射をうって点滴をして夕方まで様子を見る事になった。

 そして夕方見に行くと、今度は下血がすごいらしくそのまま入院。実はボボーは生まれてからまだ一度もワクチンをうってなかったことがそこで判明して、愕然としたのだ。
 あぁ、ワクチンをうってない犬なんて丸腰の兵隊と一緒だ。ましてや純血かどうかはわかんないけど、見た目純血で元々の抵抗力が弱いだろうし。
 このゴールデンを飼ったのはお兄さんが可愛いからという事で買ってきたそうだ。それなのにちゃんと勉強せずにもう少し大きくなってからその辺の雑種と同じように農獣医に来てもらってワクチンをうてばいいと思ってたそうだ。あぁ、動物を飼うにはちゃんと決心がないとダメなのに、なんて軽々しいのだろうと正直思った。
 ボボーはその時歩いて僕の足の間に入ってこようとしたり、朝よりいくらか元気になってるように見えたので、お母さん達は良くなってきたと喜んでたけど、先生の歯切れの悪さから僕は助からないだろうなと思ってた。と共に、無責任な人たちに怒りが湧いていた。
 ところが、翌朝もう一匹のテンモーもワクチンをうたなければと病院へ連れて行ったら、ボボーはだいぶ良くなってきた感じだった。
 その日の午後の便でバンコクに戻る僕は、それを見てもう少しの辛抱で家に帰れるからとボボーに言って戻ってきた。すると夕方先生から電話で亡くなったと言われた。
 そんななので、なんだかかわいそうでがっかりで、何もする気が起きずに書くのが遅くなりました。
 逝ってしまったボボー。最後に会った時に帰ろうとしたら精一杯吠えて帰りたいと言ってたのが分かってあげられなくてごめんね。出会って6日間程しか一緒じゃなかったし、僕が病院に連れて行って、処置中も僕がずっと頭を撫でながら抑えて見つめ合ってたので、僕に対して嫌な気持ちを抱いていたのではないかと思う。だけど精一杯の事はしてあげたと思うので、許してね。