今日はレーシング・ドライバーのアイルトン・セナがレース中に亡くなって20年目の命日である。僕は中学生の頃からF-1に夢中で、毎回欠かさず、そして毎回ビデオに録って保存していたくらいの大ファンだった。特に地元であり親戚の多くも働いていたホンダのエンジンを積んだマクラーレンにいたセナをこれ以上ないくらいに思っていた。
 大学時代アルバイトでフジテレビにいた時、鈴鹿の前にプロモーションでフジテレビに来た時に極至近距離から本物を見た。卒倒しそうなくらいに感動した。
 そのセナが亡くなった時のことは本当によく覚えている。深夜に放送されるフジテレビの録画中継を視ようとバイトから急いで帰ると、生前の母親に“セナ、死んだんだって”と言われた。その時は全く信じられなくて、すぐにテレビにかじりついた。するとフジテレビはレースが終わっていたサンマリノから生中継していて、解説の今宮さんが泣いていた。実況の三宅アナも泣いていた。僕も大きくなってから家族の前で初めて泣いた。
 あれから20年も経つのか。僕はそれから基本的にF-1を観なくなってしまった。今病床にいるシューマッハーが大記録を作ったことも知ってたし、何となくどのチームかが強いくらいは把握していた。だけど僕にとってセナはF-1のほぼ全てだったので、やっぱり昔みたいには興味がない。
 今日がセナの命日だと知ってただ何となく、今年の日本グランプリに行ってみたいなとも思った、セナも愛してくれていたコースだし。