日本でもそうだけど、タイではお金持ちは私立の小学校、庶民は公立の学校というのが普通なのだけど、私立と公立の間の環境や教育の差が日本以上にある。公立の学校は木造でエアコンは無く、日が入ると暑いからか窓は小さい木造の開き戸が普通で、窓が小さいから部屋の中は薄暗く、そして公務員である先生がとにかく威張っている。
対して私立は鉄筋コンクリートの建物に窓ガラス、明るい室内に様々な施設と、もし自分に子供がいればやはり私立かなと思ってしまうのだ。
ところがうちの近所に木造の本当にちっちゃな小学校があるのだけど、てっきり公立かと思ってたら私立なのだ。
木造2階建ての校舎にある教室は黒板のある壁で仕切られているだけで、横の壁が無い。そして薄暗く、天井にはひとつの扇風機。校庭はコンクリートのバスケのコート一面も無いくらい小さい。この学校が私立だと知ってからずっと、なぜ私立なのにこんなに貧乏臭いのだろうかとずっと思ってたのだ。
話は変わって、昨年冷蔵庫と電子レンジを買ったのだけど、実はまだ古いのが部屋にある。配達してくれた業者がてっきりもって行ってくれるのかと思ったのだけど、持って行ってくれなくて、それで捨てるなり処分するなりの方法がわからず今日まで過ぎてしまったのだけど、なんとなくどっかに寄付しようと考えていて、前述の小学校が思い浮かんだ。小学校は絶対に生徒に毎日牛乳を配るからね、タイでは。そこでさっき行ってみたら大歓迎らしく、ちゃんと“○○から寄贈”って書けば大丈夫だそうだ。そこで近所なので取りに来て欲しいと言うと、この学校の先生は誰も車を持っていないと言われる。よく聞くと、この学校は私立だけど50年ほど前にこの土地の持ち主がボランティアのようにして始めたらしく、先生たちもその人に共感した人たちが集まっているので、みな貧乏だと言う。ん~、公立の学校でも先生の多くは車で出勤するのにね。なんだかちょっと助けたくなってしまうな、この学校。
とりあえず金曜日に何とかして車をみつけて持って行くつもりです。