久しぶりにこの『白夜行』を読んだ。この作品を読むのはもう4度目だ。東野圭吾は福山雅治が主演したフジテレビのドラマ『ガリレオ』で読書家以外にも一気にブレイクしたけど、僕的にはその原作になった『探偵ガリレオ』はあまり好きではない。この著者はいわゆる本格ミステリーもの、パロディものなど多岐にわたる作風を持っているけど、僕が好きなのはそういうのじゃなくて『鳥人計画』『パラレルワールド・ラブストーリー』『殺人の門』など、淡々と冷たく進んでいく話しで、今回の『白夜行』はその中でも大傑作である。一度読んだらもう一度確認のために読みたくなる。あいだを置くとまた読みたくなる。全部で854ページもある超長編で持ち歩きに向かない分厚さだけど、読み出したら止まらない。外出先でも少しの時間があったら読みたくなる、そんな作品です。
事件は1973年の10月に始まり、物語はそれから19年後まで様々な事件を伴いながら繋がっていく。そしてそれらの事件のつど、映画『ロッキー』やバブル景気とその後、インベーダーゲームにコンピューター通信の誕生など、その当時の時代を反映する事象を上手に巻き込んでいて、現在30代半ば以降の人が特に心を揺さぶられる構成になっている。そして何よりこの作品が優れているのは、読んでいるだけでその場面の空気の温度を感じられる緻密で繊細な叙述。TBSで既にドラマ化されているけど、ドラマでは絶対に表現できない、全編を通して貫かれるその冷たい迫力を是非感じてもらいたい、そんな作品です。
よかったら、どうぞ。《100/100》
事件は1973年の10月に始まり、物語はそれから19年後まで様々な事件を伴いながら繋がっていく。そしてそれらの事件のつど、映画『ロッキー』やバブル景気とその後、インベーダーゲームにコンピューター通信の誕生など、その当時の時代を反映する事象を上手に巻き込んでいて、現在30代半ば以降の人が特に心を揺さぶられる構成になっている。そして何よりこの作品が優れているのは、読んでいるだけでその場面の空気の温度を感じられる緻密で繊細な叙述。TBSで既にドラマ化されているけど、ドラマでは絶対に表現できない、全編を通して貫かれるその冷たい迫力を是非感じてもらいたい、そんな作品です。
よかったら、どうぞ。《100/100》