タイ語翻訳の需要が伸びている(日→タイ翻訳もやってます。) | タイ語通訳者ブログ ~マイペンライな日々+バンコクOL日記~

タイ語翻訳の需要が伸びている(日→タイ翻訳もやってます。)

 BAOBAOの続きですが、友達のFBに店舗で売り切れのお詫び文「品切れ・品薄のお詫び」がパネルになっている写真が写っていました。私も渋谷のPARCOの支店で実際に見ました。


 日本語・英語・中国語2種類、タイ語と5種類の言葉で書かれています。それだけタイ人に売れているということの証明ですね。


 面白いのでどんなタイ語の書き方か読んでみたら、最上級に丁寧なお詫び表現でした。


 最近このようにタイ語の印刷物の需要が増えています。よく見るのは各県の観光パンフレット。タイでは1年に2回旅行博が盛大に国際展示場で開かれますが、そこに出展する日本の都道府県のブースは、タイ語に翻訳した観光パンフレットを殆ど持参しています。


 個人的にタイ人の友人と旅行した白川郷、高山は、1枚のアクセスマップもタイ語版が作られ、配布されていました。日本語、英語、中国語、タイ語版が配られていたと記憶しています。


 ただ、翻訳で気をつけなければいけないのは、タイ語は声調記号や母音が縦横上下に付くので、タイ語に慣れたデザイナーさんがレイアウトしないと、声調は踊りまくり、どっかに飛んで行ったり、段落間違えると、単語がブチ切れたり悲惨なレイアウトになる危険性があります。もちろんタイ語が読める人の最終チェックが欠かせません。


 また翻訳も、タイ人の心に届くようにタイ語に翻訳するのだから、タイ人ネイティブが日本語→タイ語に翻訳するのがよく、それを日本人が原文の日本語と比べてダブルチェックするのが正確なので、お勧めします。


 私は信頼できるネイティブの友人と組んで、日本語→タイ語の翻訳を1枚からでも引き受けています。このタイ人の友人はパワーポイントで上書きしてレイアウトするのも、イラストレーターで簡単なレイアウトもできます。


 あるいは、多言語雑誌の編集をやっているデザイナーさんに依頼すると素敵な印刷物になります。私が翻訳監修を担当しているマルチリンガル雑誌のデザイナーさんは、タイ語のレイアウトがピシっと決まります。雑誌を始めた当初は、声調記号がとんだり、段落がガタガタだったり、お互いに何度も修正しましたが、今では阿吽の呼吸です。文章の出だしの単語は赤、末尾は青で色をつけて私が原稿を渡すと、きれいに文章が揃ったレイアウトが戻ってきます。意外と手作業なのです。


 たった6行のBAOBAOのお詫び文も、とても重要。翻訳とは気配りです。だから私たちはどんなに小さな翻訳でもお引き受けします。