2010年のベトナム株式市場予想 | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 バオベト証券は先週初に「今年のVN指数の高値は650ポイント近辺」との観測を発表しました。バオベト証券では2009年のベトナム市場のPER(株価収益率)が14倍程度だったのに対して、2010年のPER(予想)は12倍程度とが割安になっていることを指摘するとともに、新興各国の(市場)PERと比較してもベトナム市場に割安感があるとしています。

 また、今年は海外からベトナム株式への株式投資が増加予想であることもVN指数上昇の理由の一つに挙げています。これは規制緩和による株式ファンド組成手続きの簡略化などで海外機関投資家などの資金がベトナム市場に流入し易くなってることをベースにしています。

 同証券では、第1四半期は鉄鋼セクターの業績好調を予想、第2四半期は為替相場、金利動向(つまり金利低下を予想)が輸出企業や銀行セクターに好影響を与えるとみています。更に、年後半には不動産セクター、素材セクターも業績回復に転じると観測しています。一方で、昨年のような景気刺激策による特需は無く、生産価格の上昇は企業収益を圧迫するだろうとも付け加えています。


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明日から4月2日までハノイを訪問します。したがって、当ブログは休載とします。