また、HNXは「上場市場」、「未上場企業登録市場(UPCoM)」、「債券市場」の3取引所から構成されているところに特徴があります。
![ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20100324/16/thai-avc/50/c2/j/o0400030010465069011.jpg?caw=800)
HNXのボード。見学者があとを絶たない。
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NHXは近々に新証券取引所ビルに移動を予定している。
最近、ハノイ証券取引所は英語での名称を「Hanoi Securities Exchange Center」から「Hanoi Stock Exchange」に改称しました。3月初旬に取引所を訪問した折に改称の理由を尋ねたところ、担当者は英語名の改称は国際標準に合わせたものとの返答でした。どうやら、海外からの見学者が訪問するたびに「どうして、Stock ExchangeではなくてSecurities Exchange Centerなのか?」という質問を受けたようです。
今後のHNXの大きな課題は流動性の向上でしょう。例えば、一株当たり利益(EPS)からみてイエンバイ農林産食品(CAP)などファンダメンタルに魅力ある企業も多いのですが、流動性が低いためにアンダーバリューとなっています。つまり、実際に投資するとなると売却時の流動性が気になるというわけです。流動性を向上させるためには、まずは証券会社の株式トレーダーを呼び込んで値付けをすることです。そして、将来的には機関投資家などの大口投資家も実質的に売買が可能な市場になればHNXは拡大・飛躍するでしょう。また、上場基準がホーチミン証券取引所(HOSE)よりも緩いだけに、上場企業の企業情報公開への意識改革などが課題なのは言うまでもありません。