ベトナム国家銀行(ベトナム中央銀行)は基準金利を現行7%から8%へ引き上げることを決定しました。12月1日より適用されます。インフレ懸念のなか、経済成長よりもインフレ抑制と通貨ドンの安定をとった形です。
また、通貨ドンの参考価格を17961ドンとし、上限3%(以前は5%)幅での変動許容幅とすることも決定しています。これは明日(26日)より実施されます。変動許容幅内での、シーリング値は1ドル当たり18500ドンということになります。
ブラックマーケットで1ドルが20000ドンに達していることを考えると、今後、まだまだ通貨ドン安は進行すると予測します。なお、現在の通貨ドン相場(対ドル)は若干の弱含みとなっています。
一方、ベトナム株は中央銀行の金融引き締めを受けて急落しました。本日(25日)のホーチミン証券取引所のVN指数は前日比23.72ポイント(4.50%)の大幅安で503.41ポイントで取引を終了しています。ホーチミン市場は4日連続安で、総銘柄数189銘柄のうち、値上がりは5銘柄、値下がりは183銘柄、変わらずが1銘柄でほぼ全面安の商状となっています。