今日は、昨日のベトナムドンに続いてタイバーツ(/米ドル)の過去5年間のチャートをアップします。
過去5年間のタイバーツのチャート(出所、ヤフーファイナンス、THB/USD)
*チャートをクリックすると拡大します。
ベトナムドンとタイバーツの対米ドルチャートでの動きの差がよく分かると思います。タイバーツは5年前よりも強くなっているのです(対して、ベトナムドンは5年前よりかなり弱くなっています)。
細かくみれば、タイバーツは2007年後半をピークに、米ドルに対して次第に弱くなってきていましたが、ここに来て再度強含んできています。現時点で、100米ドルは3410バーツとなっています。
外国株式投資をする場合は現地通貨建てのチャートだけをみるのではなく、当該国の通貨価値を常時チェックする必要があります。特に、小さな時価総額の新興国株式市場はボラティリティが高く、通貨市場も同じくボラタイルな動きをする場合が多いので注意。収益率だけに目を奪われて、リスク(ボラティリティ)を考慮しないのは投資の世界では素人です。
ロンドンなどを本拠とするグローバルファンドの資金運用会社は、通貨を別のアセットクラスとして「カーレンシーオーバーレイ」という手法で通貨を運用しています。
それにしても気になるのは米ドルの今後。いま、世界中の投資家が気にかけていると思います。