タイ携帯電話サービス3位のトゥルームーブ社は今月(1月)16日、米アップル社製の携帯端末「iPhone(アイフォーン)3G」の販売を開始しました。価格は8GBモデルが2万4500バーツ、16GBモデルが2万8500バーツ。
トゥルームーブ社はタイ通信第3位のトゥルー・コーポレーション(TRUE)傘下企業です。タイ通信業界トップはアドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC)、第2位はトータル・アクセス・コミュニケーション(DTAC)となっています。
しかし、まず疑問に思ったのはiPhone3Gを販売するのは良いが、3Gサービスを購入者に十分供給することが果たしてできるのか。現在、タイの3Gサービスは一部地域で試験的に運用されている段階です。
次に、価格設定の問題。iPhone3Gの価格はタイでは高価。そして契約代金はブロンズパック(最も低価格な契約)で1ヵ月1399バーツとなっています。これはちょっと高すぎやしないかという疑問を持ちます。もっとも、プロモーションとして固定電話やケーブルテレビでトゥルー社のサービスを利用している顧客には1ヵ月599バーツとなるようですが。
iPhone3Gの特別広告版(バンコクポスト紙1月26日付)
一方、タイ・通信トップのアドバンスド・インフォ・サービスはタイ国内でのiPhone3G販売について、米アップル社との交渉を一時的にサスペンドする決定をしています。これは現時点でのアップル社側の条件下でのiPhone3Gの販売がペイしない(大量のiPhone3G在庫を抱えることになる)、つまり時期尚早と判断したもの。
日本やタイを含む世界各国ではいまタッチスクリーン型携帯が続々投入されています。ノキアや韓国サムソン電子など。数年後(もしかして数四半期後?)にはiPhone3Gの価格は端末価格、通信サービス価格ともに大幅に下落していることでしょう。