シンガポール航空とジム・ロジャース | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 今回のシンガポール出張ではシンガポール航空に搭乗しました。少し、シンガポール航空について調べてみました。

 シンガポール航空(株式コード:SIA SP)はご存知の通りシンガポールの旗艦航空会社です。IATA航空会社コードはSQ、マイレージは「スターアライアンス」に加盟。つまり、「全日空」や「ユナイテッド航空」などのマイレージが使用可能です。

 弊社発売の「アジア株二季報(2008年秋冬号)」から引用してみます。

 シンガポール航空は『世界66都市の空港で運航、ファーストクラス、ビジネスクラスの顧客が営業利益の5割以上を占めるのが特徴。Eチケットサービスにも力を注ぎ、インターラインEチケットの導入率で世界2位。・・省略・・ が足元の業績は苦しい。・・省略・・ 一方、旅客数は3.5%増の480万人、新機材投入で旅客輸送能力も9.4%増。商業客を中心に航空便への需要は高く、搭乗率は比較的安定しているものの、燃料費の高騰が収益を圧迫する構図は他の航空会社と変わらず』と書かれています。

 更に『エアバスA380を日本路線で就航 赤字、場合によっては破綻、撤退に追い込まれる航空会社が続出するなかで、収益を比較的に高位で維持できているのは、売上高のうちビジネスクラスなど利益率の高いクラスが4~5割を占めることと無縁ではない。シンガポール~ニューヨークの直行便の使用機材を全席ビジネスクラスに変更するなど、自社のアドバンテージを最大限に活かす構えだ。日本路線では、総2階建て大型航空機エアバスA380を08年5月に始めて就航、話題作りにも事欠かない。同社のA380は総座席数471席。座席とは別にベッドが備え付けてある、ファーストクラスを上回るクラスとして新設された”シンガポール航空スイート”が12席もあり、ハイグレード感が漂う設計となっている。・・以下省略・・』と続きます。

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 エアバスA380は欧州のエアバス社によって開発された世界初の総2階建て超大型旅客機。民間機としては「史上最大の航空機」でもあります。

 私が搭乗したバンコク~シンガポール間にはボーイング777機が就航しているのですが、東京~シンガポール路線はエアバスA380が就航しています。したがって、シンガポール航空の東京~シンガポール直通便ではエアバスA380に塔乗することが可能。

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搭乗したボーイング777(シンガポール航空)の写真

 ところで、冒険投資家ジム・ロジャース氏はつい最近「ロジャース航空会社グローバル株価指数(Rogers Airlines Index TM-Global)」という名称の株価指数をロイヤルスコットランド銀行と共同で開発しました。その名の通り、世界の航空会社20銘柄で組成される株価指数です。そして、この「ロジャース航空会社グローバル株価指数」の最大組み入れ銘柄が実はシンガポール航空なのです(09年1月7日現在)。

 ジム・ロジャース氏は「最近数年間は航空業界にとっては悪夢だった。数十の航空会社が世界中で破綻したのだ。しかし、こうした頻発する破綻は『株価の底値が近い』ことを示すシグナルである場合が多い」と説明します。

 そして、「航空会社が保有する航空機の台数は少なくなったが、航空需要は全く減少していない。私は頻繁に飛行機に搭乗する生活なのでいつも観察しているのだが、いつも飛行機はほとんど満席の状態なんだ。そして一番大切なことは、航空会社の経営陣は数十年の苦難の時代を経て航空会社の経営術を学んだ(教訓を得た)ということだ(Many managements have now learned the lessons of the past decades.)」と続けます。

 来週は当ブログで「ロジャース航空会社グローバル株価指数(Rogers Airlines Index TM-Global)」の組み入れ20銘柄などについてご紹介したいと思っています。

*「カンボジア訪問記(第7回)」の方は来週は"超多忙"になりそう・・・なのでしばらく時間を下さい。