「流血(Bloodshed)!」ーーソンティ氏は後方で旗を振るのみ | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

写真はバンコクポスト紙一面。大見出しは「流血(Bloodshed)!」



 「市民民主連合(PAD)」のリーダーの1人であるチャムロン氏逮捕に続いて、警察は昨7日、バンコクの国会議事堂前に集まっていたPADデモ隊の強制排除に乗り出しました。

 こちらの報道によると「流血」の事態は、7日早朝6時20分、警察が4000人以上からなるデモ隊へ催涙弾を撃ち込んだことから始まったようです。

 催涙弾、発煙弾が撃ち込まれた混乱のなか、警察とデモ隊が衝突。死者2人、負傷者437人(うち重傷者73人)の事態となりました。負傷者の中には片足切断の重傷者もいるとのこと。ただし、負傷者がどういう状況で発生したのかは現在のところ不明です。

 流血の事態と海外市場の急落を受けて、SET市場では連続大幅安が続いています。

 PAD創始者でリーダーの1人のソンティ氏(タイ経済紙大手プージャッカーン創業者)は、すぐに政府批判の声明を出すことが予想されますが、リーダーのソンティ氏がデモの最前線に立つことは決してありえないことです。彼は後方で旗を振るのみ。

 犠牲者の冥福をお祈りします。