高級ホテルのお客さんは、インフレなど何処吹く風? | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 昨日に続き、マイナー・インターナショナル(MINT)についてお伝えします。

 

 同社の08年上半期の総売上は、前年同期比20%増の82億1200万バーツ。総売上の内訳は、ファストフード・レストラン・チェーン(食品)事業が51%、ホテル事業が39%、住居用不動産事業が4%、その他6%となっています。


 (08年上半期の)純利益でみると、前年同期比13%増の純利益11億100万バーツ。部門別ではホテル事業が8億2000万バーツ、食品事業が1億9800万バーツ、その他が住居用不動産事業などです。食品事業の利益率に比べて、ホテル事業の高い利益率が際立っています。

 

 同社CFO(チーフフィナンシャルオフィサー)のプラタナ女史によると、08年下半期の総売上は前年同期比15%、純利益は20%程度の伸びを予想。特に好調なのが利益率の高いホテル運営事業です。

 

 同社の強みの「フォーシーズンズ」「アナンタラ」などの高級ホテルセグメントはホテル業のなかでも特にインフレに強いセグメントといえるでしょう。「フォーシーズンズ」の一泊平均部屋料金は9728バーツ(約3万2000円弱、08年上半期)と前年同期比で13%上昇しているにもかかわらず、部屋稼働率は同4%上昇しています。どうやら、「フォーシーズンズ」などの高級ホテルの顧客にはインフレなど何処吹く風のようです。